6月の土曜日の午後

緩和ケア病棟1年間のまとめの話し合いを関係者で行いました

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それぞれの部門から「到達と課題」というテーマで報告をしてもらいました

医師、看護師、薬剤師、地域医療部、入院医療事務、事務長、管理栄養士、リハビリセラピスト、臨床心理士

の立場でのまとめをしっかりとしてもらいました

その後約30分ほどの質疑応答でもいろんな意見がありました

後半は私から「神戸協同病院緩和ケア病棟の役割」と題して問題提起を行い、3つのグループにわかれての論議を行いました

参加者は約20人

多くの観点からの話し合いができ、たくさんの刺激を受けました

これからまとめをしていく予定ですが、次の1年に向かって有意義な時間を過ごせたと思います

☆参考までに1年間の病歴からの抜粋を載せておきます

<1年間の退院患者さんの性別、年齢別区分>

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<主病名>

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<在院日数>

平均在院日数:37日

期間ごとの区分

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そのほかにも貴重なデータが紹介されました

梅雨の合間のぐうぜんにも晴れた日

癒しを求めて何人かと出かけました

そのときの写真です

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ねこ・・・

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いぬ・・・

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かんがるー・・・

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彼(彼女)らと同じ目線になるように撮りました

誰にも癒しは必要ですね

 

さあ! 明日からまたがんばろうっと!!

神戸まつりの前日

病院のすぐ横の商店街で「ほんマニアほんまちズム」という催しが開催されました

――各商店の持ち前の技術を活かし、街ゼミを開催―― とありました

様々なお店が工夫をこらして参加しています

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私たちの法人・病院も健康チェックのお店をだしました

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ここだけ大きく載せます

もう一つの商店街では「民謡総踊り」があるそうです

下町特有の取り組みが、みんなを元気づけてくれます

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http://honmachisuji.com/ より

 

 

休みを利用して東京へ行きました

近郊の街での私用を済ませてから東京駅に

昼の顔と夜の顔の違いに感激です

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以上、昼の顔でした

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夜の顔になんとなく懐かしさを感じました

なぜでしょう?

ホテルのチェックインをすませたときに思い出しました

ずっと昔、テレビゲームに出てきた『○○の館』にそっくり!

そんな失礼なことを想像するのも旅の楽しさのひとつでしょうか

駅のような建物でさえ変化するのだから、まして人のこころなんて…

という感傷に浸ってしまうのはアルコールのためだと思っておきます

――翌日のこと

夜の間に降り続いた雨も上がり、時間があったので気になっていた場所を訪ねてみました

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とてもでっかく見えました!

全体像がカメラにおさまりません

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中に入ろうと窓口に行くとなんと「4時間待ちです」とのこと

隣にある水族館も並んでました

雨上がりの日差しの強さと前日飲みすぎた疲れから断念しました

外からの見学とお土産を買って終了です

 

こんなお店もありました

でも順番待ちの人でいっぱいです

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またあらためて来てみよう…

帰りはついでに車窓からの定番の風景を…

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東京は若い頃、研修のために1年間暮らした街です

そのときには「情報が早く手に入る」「たくさんの有名人に会える」「いろんな人たちと話ができる」と大好きな所でした

その後は訪れるたびに街は大きく変わってきました

今ではホットな情報もネットなどで手に入ります

今回は慌ただしさの中での旅になりました

病院のあるまちに帰ってきて、「やっぱり下町はいいなあ」

私にはこの静かな雰囲気が合っているのかもしれません

 

いつもの休日の朝

いつものK-珈琲のモーニング

 

若い店員さんの声、子供たちの歓声、仲のよさそうな高齢者の集団の話し声…

その喧噪のなか、一気に自分の世界にダイブするときの心地よさ…

 

「痛み」

「呼吸困難」

「眠気」

・・・・・

「くすり」

コーヒーカップをどけて空いたスペースにノートパソコンを置く

いつの間にかいくつかの文字が並ぶ

 

そして

“ミッシングリンク”の言葉が浮かぶ

 

腫瘍により気管支が閉塞しかけている患者さん

痛みと呼吸困難が毎日のようにあり、苦しんでいました

 

ともにモルヒネが効果的ということはわかっています

しかし病状が進行してもある一定以上のくすりの増量には同意されませんでした

 

症状はつよい

くすりの効果は自覚されている

 

このふたつから考えられる結論は、「モルヒネの増量」でした

 

しかし頑ななまでに今のままでいいですと言われます

 

ふたつの間にいったい何があるんだろう?

疑問でした

 

ご本人に尋ねても「今はこのままでいいです」の繰り返しです

 

過去にいちどだけ呼吸困難が強くなりくすりを増やしたことがありました

そのときに体がだるくなる、眠気がつよくなる、と、もとの量にもどすことを希望されました

 

今回もそれが理由だろうと考えていました

何度増やすことを提案してもいっしょの返事です

 

ある日気分がよさそうな時を選んでもういちどお話を聞きました

モルヒネがよく効くことは分かっています

「眠くなったり、体がしんどくなるのでお薬を増やすことを躊躇されているのですか?」

しばらくどのように答えようかと考えられているようです

 

「くすりを飲むと楽になることはよくわかっています。でもくすりが増えるとしだいに効かなくなるのではないかということがとても心配で我慢していました」

 

これがこの方の“ミッシングリンク”だったようです

(それほど大げさなものではないのかもしれませんが…)

 

その後モルヒネの説明をきちんとさせていただき、よく考えてみますとの返事をいただきました

 

 

ミッシングリンクとは「連続性が期待されている事象に対して、非連続性が観察される場合、その間隙を指す」と述べられています

生物学の用語でした

しかし私の好きなミステリの世界でもよく出てきます

「失われた連環」「見えないつながり」などとも言われるようです

 

患者さんに正面から向き合うことで医療での“ミッシングリンク”が明らかになることをこれまでも時々経験していました

 

 

そのために、ゆとりを持って仕事をしたいと思う毎日です