私たちの病棟ではボランティアグループ「そよかぜ」にお世話になっています

午後のティータイムにはコーヒーや紅茶と手作りのお菓子

私も時々いただくことがあります

ありがとうございます

 

そのボランティアさんたちがこのたび“ワークショップ”を開催されました

 

今日は「折り紙」です

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みなさん一生懸命です

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終わってから参加された患者さんにお聞きしました

「わたしは目が悪くて手伝ってもらいましたよ」

「でも楽しかった」

「どこかに展示するって言ってました」

 

次回は「ぬりえ」

そのつぎは「ちぎり絵」

だそうです

 

とても楽しそうですね

 

☆おまけ

あるとき看護師さんが驚きの声をあげました

ナースステーションの隅っこのほうで何やらあやしいものが見えた!

とのこと

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9/20のブログに書いたきょうりゅうくんでした!

横からみるとかわいいのか、不気味なのかわかりませんね

 

 

少しずつ涼しくなってきた日曜日

毎年恒例の「生協強化月間」のスタートを飾る集会が開かれました

今年は、神戸医療生活協同組合創立55年、私たちの理念である「三つの輪(健康の輪、助け合いの輪、世直しの輪)」提唱30年の記念の年であり、500名近くの参加でおおいに盛り上がりました

 

午前中は「ジャーナリストから見た三つの輪」と題して、鳥越俊太郎さんの講演がありました

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鳥越さんには東京都知事選挙の裏話から始まり、日本の政治の矛盾、健康づくりなど広くお話をしていただきました

 

そのあと強化月間の方針提起と組合員が取り組んでいる「つながりマップ」――これは私たちのめざす地域包括ケアへの足掛かりともなります――のモデル報告がありました

 

午後は4つの分散会に分かれて私たちの実践交流会です

組合員も職員もいっしょになって発表しました

ぜんぶで約50演題ほどが披露されました

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組合員さんからの発表

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歯科の職員によるリコーダーとギターの演奏

 

それぞれが工夫をこらしています

さいごに座長賞として8演題が発表され、鳥越俊太郎さんのサイン入り色紙がプレゼントされました

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さっそく医療生協組合員への加入や出資金の申込みがありました!

さあ、スタートです!

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私も開催のあいさつをさせていただきました

ここに全文を掲載します

 

今日の集会のキーワードはふたつだと思っております。

ひとつは「三つの輪」です。そしてもう一つは「地域包括ケア」です。

 

まず私と「三つの輪」とのお付き合いから話しましょう。

(1)1978年神戸医療生協で働き始めて驚いたことがあります。

組合員さんたちが自分たちで「おしっこの検査」をしたり「血圧測定、それも聴診器を使って」していることです。また自主的な健康診断として院所を利用されていました。

こんなことは大学の授業ではまったく教わらなかったことです。

 

そして医師としては「患者の権利章典」、現在は「いのちの章典」とかわりましたが、その内容に感銘を受けました。「昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる」という健康観は私の仕事の指針となりました。その実践としてのカルテ開示などにみんなで取り組みました。

これが「健康の輪」です。

 (2)介護保険がまだ始まる前の出来事です。

認知症の一人暮らしのお年寄り、病気が悪化して入院されますがすぐに家に帰りたいとそわそわ。

帰ってもすぐに悪くなります。

ご家族も遠くにいてすぐの対応ができません。

こんなときどうするでしょうか?

お手上げでしょうか? みなさん方ならどうでしょう?

思い切って地域の組合員さんに話を持ちかけました。

「私たちが交代で家を訪問しましょう」

その言葉にほんとに勇気づけられました。

医学の教科書にはこんな治療法は載っていません。

 

阪神淡路大震災の直後でした。

患者さん、組合員さんたちの安否が気になってみんなで地域に出かけました。

私は自分の受け持ちの患者さんでもあった高齢の組合員さんについてまわりました。

あるおうちを訪ねました。部屋に入れていただいて顔を上げると青空が見えます。屋根がこわれているのです。

地域に暮らす顔見知りの組合員さんと一緒だからこそそこまで見せていただいたのだと思っています。

この組合員さんが今度は重い病気になりました。身寄りのない方です。

さっそく担当の理事さんが入院の準備から付添いまでどんどんとやってくれました。ありがたくて胸が熱くなりました。

助け合いの輪はしっかりと引き継がれ、発展しています。

組合員の力に確信をもちました。

 

(3)神戸医療生協が生まれるきっかけともなった小児麻痺のワクチン獲得運動

は当時頑張られた組合員さん、職員にインタビューをしてパンフレットにまとめています。なかなか手に入らないかもしれませんが、その作業を通して先輩方の熱い活動をじかに感じました。

震災後の神戸市政にたいする不満の高まりから私の同級生である医師が市長選に立候補、仕事を忘れて応援しました。結果はあと一歩、残念でした。

その翌年の医療保険改悪阻止の取り組み、みんな燃えました。

わたしもたぶん外来患者さんのほとんどに署名の訴えをしたと思います。院所間での競争もありました。

結果は2か月間で121,915筆とかつて経験のなかった到達、カンパも182万円が寄せられました。

世直しの輪の大きさを実感したときです。

 

 もうひとつのキーワードは私たちのめざす「地域包括ケア」です。

神戸医療生協では専門的に担う部門をつくり新たな課題としてスタートします。

みなさん方が取り組まれている「つながりマップ」との連携が大事です。

憲法25条にもとづき、だれもが安心して暮らし続けることのできるまち。

それをめざします。

 

90歳を過ぎたお年寄りがいました。

末期の癌の患者さんでした。

入院するよりも家での生活を望まれました。

一人暮らし、身寄りはまったくありません。

介護保険制度の活用だけではまかないきれないことは明らかです。

しかし患者さんをとりまく地域の人たちはすごい力を発揮しました。

「自分たちで見守っていこう!」

ヘルパーさん、訪問看護師さんの合間には地域の人たちが訪れます。

わたしは往診の担当を依頼されましたが、医者の出番はほとんどありませんでした。

比較的穏やかな日々を過ごされた患者さんは、ある朝静かに最後を迎えられました。

自分の望む場所で安心して暮らせる、療養できる、最期が迎えられる

このようなことが地域のいたるところで可能なまちづくりができればいいなあと思いました。

医療生協の事業所も地域の一部です。

そして地域包括ケアの根元に「三つの輪」をしっかりとすえていくことができればそれがわたしたちの目指す地域包括ケアシステムになるのではないでしょうか。

地域包括ケアシステムの構成要素は「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」に分類され、基盤は「住まい」と言われています。

しかしわたしはもっと重要なことはそれを担う「人」だと思います。

ケアを担う人づくりをないがしろにしたままのシステムはいずれ破たんします。国の責任が大きいと思います。

 

 もういちど言います。

38年間、ほかの病院にいたとすれば決して経験できないことがいっぱいありました。

 

前理事長が提唱された「三つの輪」、これはわたしたちのオリジナルです。全国に自慢できるものです。

この理念を真ん中に据えて、これからも事業と運動を誇りと自信をもって進めていきましょう。

そして記念すべき年の生協強化月間を成功させましょう。

 

 

つよい腹痛で緊急入院された60台前半の男性

以前に面談を済まされており、病状が進めば入院しましょうということになっていました

「自宅で苦しんでいた時はこれで最期かと思いました」

と、症状が改善してから話されていました

 

入院後は腹痛も嘘のように治まり、食欲もでてきました

でも血液検査やCTをみると喜ばしい結果ではありません

 

病名や病状の進行についての告知はされており、ご本人もある程度の覚悟はされていました

「しておきたいことがあればできるだけのお手伝いをしますよ」と予後があまり長くないことを前提にお話をしました

「やっておきたいことはいっぱいあるけど、もう少し落ち着いてから…」

体が楽になったことで、ご自分の病状を正確にとらえきれないのではとみんなで話し合っていました

 

「いっぱいあるって具体的にはどのようなことでしょうか?」

何度かのやり取りの末に

「息子に会いに行きたい」

「釣りに行きたい」

「時々は自宅に外泊をしたい」

などの希望が出てきました

 

「でも今すぐではないんです」

とおっしゃいます

 

ご家族にも同席していただき、担当の看護師さんとともにあらためて病気のことを説明させていただきました

現在の状態を説明したのち

「先日やっておきたいことを聞かせていただきましたね。○○さんの病状を考えると、『今日がいちばんいい日』なのだと思います。明日になればまたその日が最高の日だと考えてください」

今日できたことが明日にはできなくなることだってあるのだということを知っていただきたいとの思いから話をしました

 

しばらく考えてみますとの返事

 

数日後

それまではもっと先にと考えていたことを忘れたかのように色々なご希望を話されました

ご本人、ご家族といっしょに一つひとつ実現に向けて計画をたて、実行してきました

 

さいごに

「墓参りに行きたい」

 

その望みを実現された翌々日

みんなが見守るなか

静かに息をひきとりました

 

次の絵本をご紹介します

題名は『最後だとわかっていたなら』(ノーマ・コーネット・マレック作、佐川睦(訳))

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これはイラスト版のほうです

1ページ、1ページが優しくて貴重な言葉でつづられています

 

「たしかにいつも明日はやってくる

でももしそれがわたしの勘違いで

今日で全てが終わるのだとしたら、」

「わたしは 今日

どんなにあなたを愛しているか 伝えたい」

 

「愛する人を抱きしめられるのは

今日が最後になるかもしれないことを」

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http://darapic.net/tomorrow-never-comes/ より

この絵本を開くたびに

これからも多くの患者さんの顔が浮かぶでしょう

 

 

素敵なところを見つけました

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出来立てのアップルパイを食べ

お土産を買い

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バイキング形式のランチでおなかがいっぱいになり

小雨の中を散歩

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恵那峡を見ながら、さあ帰ろう!

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留守番をしていただいたY先生へのお土産です

――しばらくここに置いときますとのこと

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Nsステーションにくれば会うことができますよ

休みの間、先生、看護師のみなさんありがとうございました

「恐竜博物館」を訪れました

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向こう側に顔をのぞかせている丸い建物が本体です

「恐竜のたまご」を表しているのかと思いきや、そうではありません

施設には大きな恐竜をならべるために柱がないのです

また雪で押しつぶされないようにと設計されたと聞きました

偶然にたまご型になったようです

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入口からすごい迫力です

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おまけ・・・

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ところで男の子は恐竜が大好き、私も小さい頃よく絵を描いていました

おじいちゃんが入院して毎日のようにお見舞いにきていた小学生の男の子

ベッドの上でノートを広げています

のぞくと上手な恐竜の絵が

「これはねティラノザウルスってよばれて怖いんだよ」

「こっちはトリケラトプスで、肉食じゃないからおとなしいんだ」

などと教えてくれます

そのよこでは患者さんが(^_^)vしながら温かい眼で見守っていました

痛みも忘れる時間でした

ゆったりとした時間を過ごしたあとはお隣の岐阜県へ

くねくねとした山道に難渋しました

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途中で立ち寄ると

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ウィキペディアの説明から

――車止めに向かって右側に単式1面1線ホームを有する地上駅。来た列車がそのまま折り返すだけの構造であるが、駅の先には本来つながるはずだった越美南線建設跡の線路が残り、現在は車止めが設置され発車までの列車置き場となっている。同線の終着駅、福井県最東端の駅である。

珍しい駅です

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さいごが「合掌村」でこの日は終了