病院の若い職員からの感想文が届きました。
ご本人の許可ももらっているので、ここに掲載いたします。
先日、病院内で症例検討会が開催されました。医師、看護師、セラピスト、MSWより報告。これらの職種に加え、栄養士や事務職員、ケアワーカー等も参加して、一つの事例について感じたことや疑問について意見交換をしました。
癌という病気がどういうものかということから、終末期の患者様に対して病棟看護師がどのように関わってきたか、緩和ケアにおけるリハビリの関わり、自宅退院されるときのMSWの関わり…いろいろな視点から患者様をみて、振り返ることができたと思います。
様々な意見交換がされる中で、私は外来でずっと関わり続けてきた看護師の言葉が心に残りました。
『患者様がどのように死に向き合うか。向き合えたそのときに患者様の本当の思いが聴けるのではないだろうか』
患者様が死に向き合うこと。それは患者様自身がこれから先、どのように過ごしていきたいと思っているかを知るためにとても大切なことだと思います。そのためには患者様自身が病気を知ること、これまでの患者様の生きてこられた過程を私たちが知ること。そのために患者様や家族と私たちが心を向かい合わせ、たくさんお話をすること、そしてそれを関わるみんなで共有することが大切だと思いました。
患者様一人ひとり異なった「緩和ケア」があると思います。それにプラスして「神戸協同病院らしい緩和ケア」を実践できるように、これからも症例検討等を通して職員全員で考えていきたいと思います。
真剣に受け止めてもらえてありがたいです。
大切な意見として参考にしていきたいと思います。
“uproad”