3/1のブログのその後のことです

 

○○さんから見た病棟のイメージを見せてもらえませんか?

とおねがいしたところ

つぎのような絵を描いていただきました

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(ちなみに「こびとさんたちは私のオリジナルではないんです」とのこと)

 

「たんぽぽの部屋」っていうのは

病室を番号で呼ぶだけではちょっと寂しいなということで

ボランティアさんたちと看護師さんたちで

それぞれのお部屋に花の名前をつけてくれました

・・・私はまだ全部覚えきれていませんが

 

「とても落ちつきます」と書いてくれています

そして5人のこびとたちが楽しそうに

 

しんどいときも

くるしいときも

かなしいときも

よるねむれないときも

さみしくなったひも

 

ごかぞくがそろってにぎやかにすごしたひも

おくさま、あるいはだんなさまとてをにぎりあって

みずいらずですごしたじかんも

 

ぜんぶ19のお部屋が記憶してくれています

 

人生の大切なひとときを

安心して過ごしていただけるように

わたしたちはこれからも

精進していきます

 

 

桃の節句の日に3回目になる家族会(遺族会)を開催しました

 

今回は8家族に参加していただきました

みなさんそれぞれの想いを胸に病院に来られたことでしょう

看護師さんたちはずっと前からプログラムや資料を準備し

前日には会場の設定と頑張っていました

 

開会のあいさつにつづき

それぞれから自己紹介、故人との思い出、入院中のことなどを話していただきました

 

年間の行事を中心としてスライド上映

1時間あまりの茶話会

職員もテーブルごとに分かれて参加します

そして詩の朗読

写真撮影

と続きました

 

 

ご家族からは

――1周忌をすませました

もう少しがんばります

見守ってください

――妻が患者さん(夫)を抱きしめて最期を迎えました

夫婦愛を見せてくれました

――孫の受験の日に息を引き取りました

孫は無事合格!

見守ってくれています

――(そのお孫さんから)

(故人は)強くて優しいひと

自分たちがこんどは受け継いでいかないといけないと思っています

――思い出すと悲しくなるので

できるだけ思い出したくないんです

でも病院までやってきました

――もうじき1周忌がきます

病院に来ると思い出すことがいっぱいです

――このような集まりを望んでいました

また呼んでください

 

などなど

スタッフも涙を流しながら聴いていました

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私はいつものようにさいごのあいさつをさせていただきました

 

・協同病院がなぜ緩和ケア病棟を開設したのか、そのいきさつ

・日本の医療でなぜ緩和ケア病棟が求められているのか

とお話をし

・「私たちは患者さん、ご家族から多くのことを学ばせていただいています。助けられることも多いです。ほんとに感謝です」

と締めくくりました

 

つぎは、半年後でしょうか

そのときまでにさらに成長していきたいと思っています

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朝の回診のときに床頭台に置いてあるスケッチブックに気づきました

お見舞いの花の絵とその横に優しい詩が描かれています

 

――まえからずっと描いているんです

 

と、これまでのスケッチブックを見せてくれました

 

コピーしてもいいですか?

ブログに載せさせていただいていいですか?

 

矢継ぎ早の私の質問に笑顔で

――いいですよ!

 

いちばんのお気に入りの絵をいただきました

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――じつは、この詩に曲もつけてるんです

学生のときにギター部だったんです

 

ギターでうたっていただきました

Am、Dm、G、Em、C・・・

私も少しはわかるコードです

 

 

絵を見て、詩を読んで、歌を聴いて

おもわず涙がでそうになりました

 

 

もっともっとすてきな作品を期待しています

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緩和ケア病棟にとってボランティアさんはなくてはならない存在です

毎日お世話になっています

ありがとうございます

 

あたらしいボランティアさんの参加をおねがいしようと

このたび第2回目のボランティア講座を2日間の予定で開きました

 

参加していただいた方は5人です

最初は「医療生協とは? 神戸協同病院はこんなところ」という内容で、担当のM次長さんからのお話がありました

 

わたしは「緩和ケアと緩和ケア病棟について」というテーマで約1時間、話をさせていただきました

 

内容を箇条書きにします

・緩和ケア病棟はなぜ必要なのか?

・WHOによる緩和ケアの定義

・全人的苦痛について

ここまでは少し難しい内容です

その後

・3人の患者さん・ご家族の話を通しての緩和ケア病棟の役割

・主な年間の取り組み:とくにボランティアさんが関わられたこと

そして

・私たちの「3つのコンセプト」

・今活動されているボランティアさんたちからの感想

をご紹介しました

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みなさん熱心に聴いていただきました

 

続いての質問も活発です

 

「ベッドはいくつあるの?」

「専門医はいるの?」

「在宅に帰られる人もいるの?」

「みんな告知されているの?」

「心のケアもボランティアがしないといけないの?」

「痛みの治療はどうしているの?」

など率直な質問にお答えしました

「私にはそんなことができるのか不安になりました」

という声も出され

つぎの講座では看護師さんからの話やボランティアさんがじっさいにされていることが中心となるので、不安や心配ごともきっと解決するでしょう

 

さいごに私からある先生からの言葉として“ボランティアはおもてなしの心です!”と締めくくらせていただきました

 

 

みなさん終わってから「お茶に行きませんか?」と声をかけ合っていました

これから私たちの仲間として加わっていただけることを期待しています

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デイルームで患者さんたちが絵手紙を描いています

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みなさん筆をもち、指に色をつけながら

それぞれ個性がでていい雰囲気です

 

職員もいっしょに…

「私、才能がないことに初めて気づきました」

という声も

いやいやとっても素敵ですよ

 

 

指導してくださっているボランティアさんからお聞きしました

 

墨で描くと色を付けたときににじむので

日本画の絵の具や水彩絵の具をつかっています

とのこと

 

あの有名な「ピーターラビット」は

絵手紙からうまれたというお話もあります

https://tegami.club/news/what-is-etegami

 

 

心のこもった絵手紙

ある日とつぜん、自宅に届けば

とてもうれしいですね

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