日曜日のお昼すぎ

回診をすませて弁当を買いに商店街へ行きました

すると…

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このような「張りぼて」がアーケードにいっぱい!

 

全部で28点あります

 

新聞の切り抜きから

「商店街と地域のにぎわい復活を目指し、東京・阿佐谷パールセンター商店街の協力で昨年から実施。同商店街の七夕まつりは張りぼて飾りが有名で、約80万人が訪れるという」

 

(私たちの)商店街の理事長さんたちが七夕まつりを訪れ、作品を譲り受けられたとのことです

 

様々なキャラクターが勢ぞろいでした

 

 

また別の所では

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「まちかど演奏会」が開かれていました

 

商店街全体が活気づくといいですね

 

そして私たちの「下町の緩和ケア病棟」の患者さんやご家族にも足を運んでいただき、しばしの安らかな時間を過ごす機会となれば・・・

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お見送りをさせていただいた患者さんがつづきました

おちついて振り返ることができず

申しわけない思いのまま

つぎの患者さんに対応している自分に気づき

 

少しの時間をもらって

山あいの温泉に行ってきました

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自家用車で30分

携えて行ったのは

読みかけの文庫本

そして

前日に購入した本

の2冊

文庫はあっという間に読み終えました

温泉に何度も足を運び

ちょっとだけビールを飲み

もうひとつの本を手にとりました

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《本の紹介です》

これまでも時々気になっていた作者さんです

 

気持ちがほっこりとする絵を描かれる人

その絵に添えられた

短い文章の数々

 

#自分のことのように喜んでくれる人がまわりにいること

 

とってもいいですね

 

疲れ切った心が癒されました

 

同時に

見送った患者さんたちのこと

一人ひとりが大切な…

 

少しは整理できたように

思います

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出典:

https://twitter.com/monqkq

 

さあ

またがんばります

 

 

緩和ケア病棟を開設して約3年

この間何度か患者さんと大好きなペットの面会が実現しました

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「家族同然の○○ちゃんに会いたい!」

 

その強い想いにお応えしてみんなで

「ペットとの面会の基準」

を作成しながら

病室で

あるいは駐車場で

会っていただきました

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過去には我が家でも犬と暮らしていました

 

疲れて帰ってきたとき

嬉しいことがあったとき

泣きたくなった時

など

感情をそのまま受け止めてくれるペット

 

家族の一員として

ともに過ごした十数年間でした

 

寿命が尽きて

天国に召されたときには

なんとも言いあらわせない

悲しみにつつまれました

 

それくらい大切な仲間です

 

 

患者さんとじ~っと目を合わせる姿

しっかりと抱きしめる患者さん

顔中を舐めまわす小さな命

 

そのどれもが

患者さんやご家族のみでなく

私たちも癒してくれます

 

 

たくさんの写真を撮らせてもらい

そのなかでも

いちばんのものを

贈らせていただいています

 

 

 

病室に連れてくるときには

エレベーターで他の患者さんと出会わないような努力をしたり

ケージに入れて連れてきてもらったり

大きな犬は

駐車場で会っていただいたり

……

 

それぞれの工夫をしてきました

 

会える曜日や時間を限定して

感染対策に気を付けること

イヌはいいけど、ネコはねえ…

 

 

まだまだ検討することはあります

 

緩和ケア病棟だからできることだと思います

 

ドッグセラピーの試みも行いました

 

不安いっぱいの患者さんが

精神的に落ち着かれ

はじける笑顔を見せてくれました

 

 

少し前になりますが

次の論文を目にしました

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/7/1/7_1_136/_pdf/-char/ja

「わが国の緩和ケア病棟におけるペット面会やセラピードッグ受け入れへの考え方」

                                  ――2012年

最初と最後の文章を引用させていただきます

 

「ペットを飼育している終末期患者にとって、自分のペットはかけがえのない家族の一員である。また、ペットに限らず、動物を抱きしめることは精神的不安の軽減にもつながることから、動物介在療法の有効性が指摘されている」

 

「今回調査を行ったホスピス・緩和ケア病棟の多くは、ペット面会への取り組みに積極的であり、いつの時代においてもペット面会など癒しや心の温もりが重要視され続けていることを再認識した。多くの施設ではセラピードッグの訪問も希望されているが、供給面の問題などから行えていない施設が多くみられ、今後の課題と考えられた」

 

 

また「日本アニマルセラピー協会」のホームページもご紹介します

http://animal-t.or.jp/

 

ふたたび引用です

 

「アニマルセラピーの歴史は古く、古代ローマ時代に負傷した兵士のリハビリに、馬を用いたアニマルセラピーが行なわれていたようです。現在では、アニマルセラピーに用いられる動物には、馬の他にイルカなどがありますが、私たちにも身近な動物である犬を用いたアニマルセラピーは、20世紀半ばから本格的に始まりました」

 

「施設で長期に渡り生活をされている高齢者や障がいをお持ちの方は、犬などと触れ合う事により会話や笑顔が増え、表情の変化などの改善も見られるなど、ペットによる効果が高く評価されているのです」

 

 

まさに「癒し」と「心の温もり」をもたらしてくれるペットたち

 

私たちの取り組みもつづきます

 

 

このたびの豪雨災害の犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます

 

私たち神戸医療生協からも職員や組合員が被災された地域へお手伝いにうかがいました

その先頭に立たれたI専務理事さんから支援の活動報告をいただきましたので、ここに掲載させていただきます

文章は原文のままとしております

 

 

 

7月5日から8日にかけ、西日本地域に集中した豪雨は多くの地域で甚大な被害をもたらしました。全日本民医連や日本医療福祉生協に加盟している事業所でも大きな被害を受けた事業所がありました。今回、ボランティアに参加した倉敷市真備町には、倉敷医療生協真備歯科診療所があり、大きな被害を受けています。

 

7月14日と22日に、新聞やテレビで報道されている岡山県倉敷市真備町に、現地の社協が募集しているボランティアへ参加しました。

14日(土曜日)は、協同病院リハビリ科の管理者と2名で、神戸を午前5:30に出発し、真備町から車で3~40分離れた、倉敷市玉島のボランティア受付センターに8:00頃到着、そこから他のボランティア参加者(14日から市外のボランティアも受け入れ開始)とともに、大型バスで真備町へ、バスの車窓から浸水した地域と浸水がなかった地域が、川を隔てた左右でこんなに違うものかと驚きながら、真備町内のボランティアセンターに到着、同じバスに乗ってきた約50人が8班に分かれて、作業するお宅に徒歩でむかいます。時間は10:00でしたが、立っているだけで汗ばむ気温。作業するお宅に到着し、ご主人に作業内容を伺います。ここで驚いたのは、「とにかく、家の中のものを全部、捨てるので取り出してほしい」と言われたことでした。2階まで浸水し、水浸しなのはわかっていましたが、とにかく家のものが一切使用できない、捨てるしかない状況を目のあたりにして、ショックでした。8人がバケツリレー方式で、二階から荷物をおろし、台車に積んで近所の捨て場に、“捨て場”といっても普段は“歩道”です。約4,600世帯が家の中の物をすべて捨てるのですからすぐに“捨て場”は満杯になります。荷物を持ちだした後は、家の中、玄関や納屋に堆積した泥の撤去作業です。幸い、飲料は無理ですが、作業には使える水が出ていたので、とにかく家の中はホースで泥を寄せては、土のう袋に入れる、玄関や納屋の泥は、スコップで土のう袋にいれる作業の繰り返し。

外は砂ぼこり、家のなかはびしょ濡れの状態。なんとも言えない異臭があるなかでの作業です。暑い中での作業、汗だくになりながら1件目のお宅は、約1時間で作業を終えて、2件目に、2件目のお宅は、家の中の物は浸水した状況のまま、玄関ではなく、窓を開け、そこから家財道具や生活用品の取り出し、“取り出し”しても使用できる物、できない物を分別できるはずもなく、とにかく“捨て場”に持っていく、3件目のお宅も2件目と同じ作業。

浸水から1週間、まだ、なにも手が付けられていないお宅も含め、3件のお宅の作業し、13:00には、作業を切り上げ、真備町内のボランティアセンターに、そこから大型バスで玉島のボランティア受付センターに戻り、ボランティアは終了。朝、ボランティア受け入れスタッフからの説明で、“作業時間が短いのでは?”と感じていましたが、約3時間の活動が限界ではないかと思い知らされました。作業は、暑い中でも長袖、長ズボン、長ぐつ、マスクは必需品です。この猛暑で、そのスタイルでの作業ですから暑いのは予測できましたが、その予測をはるかに上回るもので、休憩しながらの作業でも、12:00を過ぎたあたりから、水分を補給しても体温が下がらない感覚や、体が自由に動かせない感覚となりました。阪神淡路大震災、豊岡の水害、東日本大震災など、何度も災害の復旧ボランティアに参加していますが、これまでで最も過酷なボランティア作業でした。

22日(日曜日)は、組合員1名、本部職員1名、県連や関連法人職員3名とともに、6名で真備町に。前回に引き続き、現地の社協ボランティアに参加。6:00に神戸協同病院前に集合し、再び、玉島のボランティア受付センターにむけて出発。8:30頃にボランティア受付センターに到着し、前回と同様に受付の後、大型バスに乗車し、真備町のボランティアセンターにむかいます。家の中から持ちだされた物は、依然、歩道に高く積まれたまま。1週間前と変わらない景色をみながら、真備町のボランティアセンターに到着。受付時に1班5人組で作業と聞いていましたが、現地では3班15人で作業するように指示を受け、徒歩で作業するお宅にむかいました。今回のお宅は、土地が高くなっているところに建てられた家で、ご主人からは、疲れた表情で「土地が高いのでここまで浸かるとは思わなかった」と、1階と2階で持ち出しができていない家財の持ち出しと、倉庫にたまった泥の撤去作業をおこないました。2週間たっても家財の持ち出しができていない状況、倉庫にたまった泥、家の中の家財や倉庫の泥には、おおくのカビが発生していました。このお宅には軽トラックが2台あり、持ちだした家財などは、軽トラックに積んで、“捨て場”に持ち込み、この作業をくりかえし、13:00に作業を終了。

2日間で4件のお宅に伺い作業しましたが、夜は避難所、朝から自宅に戻られての片づけを繰り返しておられる被災された方々。気丈にふるまわれていますが、疲れた表情が日を追うごとにみられます。家財のひとつひとつを“捨てるか、捨てないか”伺うのですが、その人の歴史や思い出の品を“捨てる物、捨てない物”の分別、その判断を伝える返事につらさが見え隠れします。ボランティアに入る時に「被災された方と、会話してくださいと」説明されたことを思い出し、何か話をしようとは思いますが、どのような会話をしたらよいのか言葉が見つかりません。「大変でしたね」「頑張ってください」というのも申し訳ない気がして、「お体には気をつけてください」と言うことが精いっぱい。

圧倒的に数が不足しているボランティアも、平日はさらに人数は少なく、炎天下での作業時間も限られてしまい、復旧は長期化せざるを得ない状況。最近は、いつ自分が被災するかわからないほど、災害が相次いでいるなかで、他人事と思わず、これからもできるだけ、ボランティアにとりくんでいきたいと思うと同時に、できるだけ多くの人に、それぞれの条件にあわせたボランティアや支援の活動にとりくんでほしいと思います。

 

暑い中ほんとうにご苦労様でした

今後も引き続きよろしくお願いします

 

ところで、次の写真を見てください

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これは病院のデイケア室のそばの庭に、利用者さんと職員が春に植えたヒマワリです

6月にすくすくと伸びてきて、みんな花が咲くのを楽しみにしていました

 

ところが…

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このたびの集中豪雨でほとんどの茎が影響を受けました

それでも

2本だけがんばって耐えていました

 

7月の下旬

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元気な花が咲きました!

 

災害にめげず咲いてくれたヒマワリ

私たちを元気づけてくれます

 

阪神淡路大震災のとき

全国の温かい支援に励まされ

私たちは立ち直ってきました

 

これからも

どこでどのような災害にあうか

わかりません

 

私たちは

仲間です

 

いつでもお互いを

大切に

気にかけながら

 

連帯の心を

もち続けたいと

思います

 

 

 

神戸の中心街に用事があって出かけました

たくさんの人と夏の暑さに負けて

目の前にあった喫茶店に入りました

 

途端に空気が変わりました

 

そこは喫煙が可能なお店だったのです

 

入ってしまったかぎり、気の小さな私は出ていくこともできず

いちばん被害の少なそうな席を選んでカレーとコーヒーを注文しました

お腹もすいていたのです

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まわりは男性も女性も煙の中でゆったりとされていました

 

私はたばこを吸わないので、患者さんにも禁煙を勧めることが多いのですが

この場所では余計なお世話なんでしょうね

とても職業意識を丸出しにすることはできません

 

喫煙されている方のほとんどは

おそらく

「たばこは体に良くない」

「肺癌などのリスクが増加する」

ということはご存じだと思います

 

それでもやめられない、あるいはあえてやめない理由は様々なのでしょう

 

 

そこで思い出したことがありました

「他人に迷惑がかからなければ、愚かな行為(喫煙者の皆様ごめんなさい! けっして非難しているわけではないのです)でもその人の自由にできる権利がある」

と何かの本で読んだことがありました

『愚行権』というのだそうです

 

 

そこからいくつかの場面が浮かびました

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☆食べると必ずといっていいほど誤嚥してしまい、呼吸が苦しくなる

でも好きなものを自由に食べたいとたこ焼きを食べてしまった

☆先生から勧められた治療、受ければよくなる可能性があるということは理解している

しかしわたしはあえて治療を受けないという選択をした

治療を受けることでやり遂げたいことができなくなるのがいやなのです

☆このまま何もしてあげられないことがとてもつらい

病気が重いということはわかっているけれど

家族でいっしょに旅に出て思い出を作ってあげたい

 

……少なくない患者さん、ご家族が悩まれています

 

 

購入したばかりの新書の一文を思い出しました

気になった文章はときにメモをとっています

ノートを開いて見つけました

「QOLってなんだろう」(小林亜津子さん著)から引用します

 

(カレーの味はまずまずでした。コーヒーは?)

 

“医療における「愚行」において重要なことは、治療を拒否する患者は、けっして「死にたい」わけではないということです。彼はただ、自分らしく「生きたい」だけなのです。医学的観点から見れば、「愚かなこと」に思えても、本人にとっては、QOLを熟慮した上での決断であり、自分の生きがいに直結した選択なのです”

 

「幸福追求権」(憲法13条)に関しても述べられていました

 

 

「愚行」というあまり印象のよくない表現ではあるのですが

患者さん、ご家族のQOLや幸せを第一に考えたときに忘れてはいけない視点だと心に留めておきたいと思います