3月14日私たちの創立55周年の記念行事として、前進座の「怒る富士」の公演がありました

仕事を終えて会場に急ぎました

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席についたとたんスマホが不通であることに気づき、急いで病棟に連絡

3時間ほどは連絡がとれませんが、と前もってお詫び

 

さて会場の照明が真っ暗となり大きな音が鳴り響き開始です

 

あらすじから引用します

「5代将軍綱吉の世、1707年富士が火を噴いた。山麓の村々は焼け砂に埋まり、田畑は壊滅したのである。幕府は急遽、関東郡代・伊奈半左衛門に被災地代官を命じた。だが、幕閣たちは醜い派閥抗争に明け暮れていた…」

 

村の若者たちは半左衛門のもとを訪れ、村の窮乏状態を訴えます

彼は被災地に急行し、農民を励ます

――お上は決して民を見捨てはしない

この言葉に感動です

 

しかし幕府の裁定は厳しく、村を見捨てるというものでした

「何年後に土地が回復するかも定かでないところにお金を使えない、捨てるようなものだ」と

 

半左衛門は飢餓に苦しむ村人の悲惨な状況を見て見ぬ振りができず、独断で米倉を開き、1万3千石を領民へ分配しました

その結果この行為が咎められることとなり、切腹を命じられたのです

 

演劇を鑑賞しながら今の政治状況をいやでも振り返ってしまいます

多くの人たちも同じ感想を抱かれたのではないでしょうか

 

阪神淡路大震災22年、東日本大震災6年、熊本地震1年

世の中が大きく変化したといいながらも、国民が困難に陥った時の国の対応にはそれほどの変化がないようにも思えます

観劇されたたくさんの人たちからの感想を聴いていきたいと思っています

 

場内は撮影禁止なので、始まる前の雰囲気だけでも写真でお伝えします

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つぎに掲載する文章も同じく新しい世界に挑戦される理学療法士さんです

彼女にもたくさん助けられました

『初めて緩和ケアの患者様を担当させていただいたのは私がPTになり1年半目の時でした。初めは緩和ケア病棟に入るのにも緊張し、患者様やご家族様の望みや気持ちをくみ取り、知識も技術も未熟な私に何が出来るのか、またこんな若者を受け入れてくれるのかなどといった不安や悩みが漠然とありました。

実施期間は数日~数ヶ月とバラバラですが、これまで約10人の方々のリハビリを担当させていただきました。

どの方とのリハビリも自分なりに精一杯行い関わらせていただいていますが、良かった点もあれば反省する部分も沢山ありました。そして、その中でも時間には限りがあるということを毎回実感しました。

当たり前のことですが、私が常に心掛けていることは、患者様が少しでもやりたいと思ったことや出来るかな?と思ったことはなるべく直ぐに実践し、明日やりましょう!ではなく、今日やってみましょう!という気持ちでリハビリを一緒に行うことです。

実際やってみて患者様が思っているように出来ないこともあれば出来ることもありました。出来なかったことで患者様は残念に思ったり落ち込んだりするかもしれませんが、やらないで終わるよりやってみたほうがいいし、今日はリハビリで立つ練習や歩く練習をしたんだ。といったことを家族様にお話したり、なにか少しでも目標となり気分転換できるような時間を一緒に過ごせたらいいなと思い関わらせていただいています。

一年半経った今、担当患者様が急に状態が悪くなったり、最期を迎えるときは関わった期間に関係なく辛く、悲しく思うことが多々ありました。しかし、緩和ケア病棟だからといった意識はなくなり、リハビリもマッサージや立つ/歩くだけでなく、編み物や折り紙、散歩なども一緒に行うなど、私自身も沢山楽しみながらリハビリをさせていただけているなと感じています。

また、主治医の先生方、看護師さん、患者様やご家族様から、セラピストとしてはもちろん一人の人間として多くのことを学ばせていただいたと痛感しています。この春でPTとして4年目をむかます。今後もここでの経験を様々な場所で活かし、心身ともにサポートできるセラピストになりたいと思います。』

 

理学療法士 Oさんより

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「病気があるからできない」ではなく、できることを見つけていこう!

が彼女の真骨頂ではなかったかなと思います

見ていてこんなこともできるんだ と気付かされることもありました

いつも笑顔で頑張ってくれました

 

経験をたくさん積んで素敵なセラピストさんになってください!

 

以上のおふたりの姿を見ていると、患者さんのQOLの改善に尽くされていることを感じます

ほんとにありがとうございました!!

 

 

今日から3月です

春は出会いと別れの交錯する季節です

私たちの病院で3年間リハビリテーションスタッフとして頑張っていただいた理学療法士さんが新しい世界に旅立たれます

彼女たちは緩和ケア病棟の担当もかねてたくさんの患者さんのために働いていただきました

 

私にとってもとても印象に残る仕事をしてもらったと思っています

 

このたび無理をお願いして感想を描いていただきました

ここに掲載させていただきました

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『緩和ケア開設当初からリハビリとして関わらせていただき、たくさんの患者様を担当させていただきました。

一人一人要望も様々で、毎回新しい気持ちで介入していきました。

そして、その度にどのように接していけばいいか、またどのようなリハビリで関わっていけばいいか毎回悩むことが多かったです。

 

状態が悪化してからも、顔だけはのぞきにいくようにし出来るだけ関わる機会をつくりました。

顔をみたり話をするだけでも気分転換になるとおっしゃってくれる患者様もおられ、

理学療法士として患者様に寄り添いながら関わっていくという点に関して、緩和ケアを通して成長できたと思っています。

担当患者さんが亡くなる時や痛みや倦怠感が強い人に対してのリハビリは私自身も辛い気持ちになる時はありましたが、それでもマッサージで少しでも楽になったと言っていただけると、自分が関わらせて頂く意味が少しでもあったのかなと、プラスに考えるようにしていました。

 

少しでもその人らしい最後が迎えられるように

スタッフみんなで悩みながら協力して関わっていき、私はそんな緩和病棟スタッフの方々が大好きでした。

 

今回、沢山の患者様に関わらせていただき、経験年数の浅い私が緩和ケア病棟に携わる事に負い目がありましたが、私にとってとてもいい経験となったと思います。』

 

理学療法士 Tさんより

 

彼女には、担当された患者さんから私たちがうかがうことのできなかったお話を聴いてもらったりすることがありました

話しやすい雰囲気をもっているのでしょうね

何事にも全力で取り組んでくれました

 

これからも新しい分野で元気に頑張ってくれることを期待します

 

 

―――次回も感想文を掲載します

仕事の帰り、何気なく立ち寄りました

いつものように鉄人28号が「夜のまちに・・・」

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でもいつもと違います

その前にきれいな花が、

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実はこの花は「神戸開港150年目に合わせ、記念のロゴマークを描いた花絵」(神戸新聞より)だそうです

地元の中学生たちが約4200株のジュリアンで彩ってくれました

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ジュリアンってこんなきれいな花なんですね

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ちなみに花言葉は“青春の喜びと悲しみ”だそうです

寒さの厳しい冬に美しい花を咲かせ、夏を目の前に枯れてしまうことからつけられました

長い時間病院にいると気づかないことなのですが、こんなに素敵な場所が私たちのまちにはたくさんあるのです

 

 

ピザをひとりで食べるときはなぜかさみしくなりませんか?

家族や仲のいい友人たちとにぎやかに食べるときの方が幸せを感じるのは私だけでしょうか

 

日本のピザについては色んな説があるようですが、こんな話もあります

第二次世界大戦時、イタリア海軍の船が神戸港に着きました

乗組員のひとりが神戸で2か月間だけ開いたレストランで初めてピザが焼かれたという説があるそうです

 

ここでも私たちのまち、神戸がでてきました

 

Aさんはふだんとっても物静かな患者さんです

自分から症状を訴えられることも多くありません

看護師さんから薬を飲むことを勧められても、自らが納得してからでないと飲んでいただけません

しかし少しずつ病状は進んできます

「試しに使ってみませんか」とお勧めし、それほど言われるならと同意され、症状がよくなったことを体感されてやっと薬の追加を受け入れられるという状況です

 

そんなAさん

誕生日をみんなでお祝いしようと看護師さんたちが計画しました

「何か食べてみたいものはありませんか?」

少し考えて

「ピザを食べたい」

と返事

 

当日の模様です

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この日に勤務していた看護師さん全員と栄養士さん、そしてご家族、みんなで誕生日の歌を歌いました

いよいよお待ちかねのピザです

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この日のために栄養士さんが手作りで準備してくれました!

そして病棟のスタッフからの寄せ書き

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Aさん、満面の笑顔でした

 

あとで「どうしてピザなんですか?」とお聞きしました

「ほとんど食べたことがなくて、食べたいなと思ったから」との返事

 

よかったですね

 

ちなみに「ピザの日」というのがあるそうです

11月20日が「ピッツア・マルゲリータ」の名前の由来となったイタリア王妃マルゲリータの誕生日だからと聞いています

 

Aさんにとっては、この日が「ピザの日」ですね

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