◆第一回ボランティア講座を開きました(2014年9月6日)

ボランティア養成講座

講師をしました。

参加者は27名です。

みなさんすごく積極的に参加されており、今後に期待できそうです。

テーマは「緩和ケアとは」「神戸協同病院の医療」です。

詳細は省きますが、事前に2つのアンケートをお願いしました。

多くの方が丁寧に答えていただいています。

そこで感じたこと……

緩和ケア一般と診療報酬上の緩和ケア病棟が混乱しています。

緩和ケア病棟のイメージとして「がん」「人生の終末」「痛みを和らげる」という言葉が多くみうけられました。一方で「がん以外の病気、たとえば認知症は」や「最期まで入院」という意見も少なからずあります。

WHOの定義や厚労省の施設基準をもとにお話をしました。

少しは整理されたでしょうか?

患者さんのつらい気持ちを受け止めようとする姿勢や、患者さんに共感し耳を傾ける、自分の一方的な考えを押し付けないなど、一生懸命考えていただいていることにとても感動しました。

今後2回、3回と緩和ケアを経験された看護師さんや臨床心理士さんの話が予定されています。

私も参加したいのですが、業務と重なっており残念です。

“uproad”

協同病院の緩和ケアのコンセプトの3番目に「私たちは『あたたかい下町の緩和ケア病棟』です」と書きました。

この点をめぐって様々な論議が行われており、正面から受けとめてもらえてありがたいと思っています。

下町の風景

(その1)

解説文にも述べましたが、神戸市長田区のホームページには「庶民的住宅のまち、中小企業のまちとして利便性の高い下町情緒のあふれるまちです」とあります。

阪神淡路大震災後はまちの様子は大きく変わりましたが、大きなマンションの谷間に昔からの長屋がたくさん残っています。中小企業も厳しい経営環境に置かれていますが、頑張っています。

(その2)

協同病院で研修を始めた若い医師はブログで次のように書いています。

「僕がこれから働く神戸協同病院は、神戸市長田区にある中小規模の病院です。地域に根差した医療をしています。長田区に住みだしてあまり時間がたっていませんが、長田は下町で人情味あふれる街です」

(その3)

山手に暮らす方からの声が聞こえてきました。

「私たちは下町に住んでいないから、入院はできないのかな」

大丈夫です。「下町の人の病院」ではありません。「長年、下町で医療を継続してきた病院であり、下町に存在し、そこに溶けこむ病院」ですので、安心して利用してください。

(その4)

「下町なら病院の廊下は○○番地△△丁目と名づけ、角に“お地蔵さん”をおくという案はどうですか?」という画期的な(?)意見をいただきました。

zizou

私たちの目指すのは「下町にある緩和ケア病棟」であり、「病棟が下町になろう」としているわけではありません。

貴重なご意見有難うございました。

“uproad”