緩和ケア病棟で働いていると

目の前にいる患者さんと話をしていて

「これまでどのような生き方をされてきた方なんだろう

彼あるいは彼女が大事にされているものってなんだろう」

と思うことがよくあります

 

また

ずっと病気と闘ってこられたり

すでに覚悟をもって入院されたり

ご自分のことよりもご家族のことに心をくばったり

……

様々なお話を聞く機会が増えました

 

 

一方では

「患者さんの立場にたって」

とか

「患者さんの想いを共有して」

ということが言われているので

そのことに力と時間を費やすことが

任務なんだと意識しています

 

 

実際には難しいことばかり

中には自らの人生を話される患者さんがいらっしゃることは

まちがいありません

でも

入院してこられて

短い関係の中で

そこまで踏み込んでもいいのだろうか

と躊躇することが多くあります

 

 

話をすることを

こころよく思われない患者さんがいたり

静かにそばで座っているだけで安心され

言葉数少ないけれど

なんとなく気持ちが通じたと思える瞬間

などなど

様々です

 

そんなとき

出逢った絵本がありました

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中山千夏さんの描かれた絵本です

 

『みえないって どんなかんじかなあ』

『きこえないって どんなかんじかなあ』

 

一生懸命ともだちのことを考えようとしています

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さいごには

……そうだったのか…

と思わせられたお話でした

 

 

なにもすることがない

なにもしてあげられない

という場面に出会うことがあります

 

だけど

出発点は

「どんなかんじかなあ」

って

考えてみることも

いいのではないでしょうか

 

 

看護師さんたちが鬼になったり福になったり。患者さんやご家族のみなさんはまだかまだかとお部屋で心待ちにされています。

ふだん見られないほどの力強さで豆をまかれる(鬼に投げつけられる?)患者さんたち。とってもいい笑顔を見せていただきました。

 

土曜日の午後は緩和ケア病棟の行事がたくさん企画されます

今回は「春の節分」の豆まきです

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(このなかにはまちがいがあります お気づきでしょうか?)

 

スタッフが交代で鬼の役と福の役

写真もいっぱいとっていただきました

 

みなさん

いつも以上の笑顔

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ここでちょっとした薀蓄を(ネットからの引用ですが)

 

節分の豆まきは中国の習俗だそうです

それが日本に伝わって・・・

 

豆は「魔滅(まめ)」につながり、無病息災を祈る意味

その昔

京都に鬼が出て

毘沙門天のお告げで

大豆を鬼の目に投げつけたところ

鬼は逃げて行ったということです

 

それが

「魔を滅する(まめ)」

になったという話です

 

ところで

節分の豆まきといえば

神社での豆まき

神社といえば……

 

ということで

先日のことですが、有名になったある神社に行ってきました

滋賀県のO神社です

 

国民的アイドルのことが

テレビで毎日のように報道されています

 

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どうしても渡したい人がいたので

ついに買ってきてしまいました!!

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今年も新春のつどいが開催されました

このたびの会場は明石駅前でした

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会場の窓からは

駅舎と明石城が望めます

 

 

オープニングは

ジャズの演奏から

♪シェルプールの雨傘♪で心が癒されます

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照明が変化すると

また趣きも変わります

 

 

続いて記念講演です

関西学院大学教授の冨田宏治先生

テーマは“憲法が生きる市民社会へ”

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最新の情報と具体的なデータをもとに

 

わかりやすいお話

参加者はみなさん満足されたようです

がんばる勇気をいただきました

 

 

ちなみに参加は300人ほどでした!!

 

 

前後しますが

私は開会のあいさつをさせていただきました

 

以下に若干の改変をおこなって掲載します

 

 

★昨年はたくさんのことがありすぎて振り返ることもたいへんです

とくに重要なのは、沖縄の知事選挙と憲法の改悪を許さない取り組みで大きな成果が見られたことです

そのことにまずは確信をもちたいと思います

今年はさらに正念場を迎えることになります

 

★私たちは政治団体ではありませんが、国民にとって誤った政治に対してはっきりとおかしい、反対であると言わなければならないでしょう

大切にしたいのは世代を超えて平和に暮らす世の中を実現すること

その前提があってはじめて健康を考えることもできますし、安心できるまちづくりも可能となります

 

★大学の3年生のときでした

ある人から誘われて広島・長崎の原水禁世界大会に参加しました

それ以降何度か訪れています

このときの取り組みがあって

今に至っています

 

★“人生はチョコレートの箱のようなもの、開けてみるまで中身はわからない”

という言葉があります

本当にそのとおりだと思いました

医師として働き、患者さんやご家族と接し、院所のスタッフとともに過ごすなかで、平和について考えることがさらに増えてきました

医療生協の存在意義も少しずつ理解しはじめました

 

★特に若い世代にふたつのことをお伝えします

  • 平和をめざすこと、立場がどうであれそれは私の「良心」に従ってのことです

医療者としてよりも先に人として大切なことだと思っています

  • その上で、医療に携わる者の「役割」として、平和を求める運動が医療や介護にとってなくてはならないものだと考えています

 

 

★今年は私たちの「2025年にむけての構想」を策定し、実践に踏み出す年になります

 

機関誌「三つの輪」の年頭のあいさつに少し書いたことと関連したお話をします

議論の参考になればありがたいです

 

健康の格差を縮小するためのWHOの勧告というものがあります

ひとつは、「日常生活の環境条件の改善」

―――生活習慣だけではなく生活環境を変えようというものです

ふたつ目に、「力、お金、資源の分配の不平等への対処」

―――累進課税や社会保障の機能を強めようということ

三つ目にはそれを評価しようというものです

 

とくに一つ目の課題は私にとっては目からうろこが落ちる思いでした

「生活の環境をかえることで、そこに暮らすだけで健康寿命が延びるまちづくりをしよう」というものです

そして「私たちのつながりが長生きの秘訣である」とも言われています

 

ふたつめの課題は、「消費税10%への引き上げ」が10月から行われようとしている問題です

ある人は「(消費増税は)栄養失調の子どもに絶食を強いるようなものだ」と述べられたそうです

「ポイント還元」などの言葉が出ていますが、現金かカードかで税率が異なることになるようで、資料によれば大手のスーパーで買うのか、小売店で買うのか、コンビニで買うのかによっても違いが出てくるとも言われております

私たちの暮らしを直撃し、神戸医療生協の経営にも大きな影響をおよぼすことになります

たいへんな不平等税制になります

 

これらのことも意識しながら話し合いをもっていただければ幸いです

 

★今年は例年になく重要な年になるでしょう

試練はたくさんありますが、協同の力で乗り越えていきましょう

 

ことしもよろしくお願いいたします

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「いぬのきもち」というメジャーな雑誌に

私たちの緩和ケア病棟のことが載りました

 

2月号です

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☞右側の方の雑誌です

緩和ケア病棟での

条件付きでのペット(犬に限りますが)の面会

についての記事です

短い文章ですが

機会があればご覧いただくと

有難いです

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昨年1年間はたくさんの方々に支えられてきました

ほんとうに有難うございました

今年も一層頑張っていきたいと思っています

 

 

さて

今年の正月休みは

毎日出勤でした

 

年末から年初にかけて

旅立たれた方々のお見送りをさせていただきました

 

 

「正月をいっしょに迎えましょう」と

話していた患者さんたち

 

年が明けるのを待たずに

また

正月を迎えられてから

旅立たれました

 

…ご冥福をお祈りいたします

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これは

病院の屋上からの

日の出の瞬間です

 

緩和ケア病棟の夜勤の看護師さんが

撮影しました

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お部屋から初日の出を

拝まれています

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ある患者さんは

ベランダから…

 

 

寒さは例年と一緒でしたが

空はよく晴れていました

 

よく眠れたそうです

初夢は見られたのでしょうか

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