看護を担当します、藤堂です。

「在宅での緩和ケア」をテーマに講師は関本雅子先生をお招きし、地域で支える在宅ホスピスの実態をお話し頂きました。

その人らしく支えるとはどういうことなのか、その人が具体的に一番に大切にしているものであったり考えであったり、御家族、友人、動物、それを最期まで守り抜くこと。

当然、痛みの緩和も入院中と同じように、医療用麻薬が使えること、特に医療用麻薬はその管理方法を患者、スタッフへ指導していくことで自宅以外の特養、老健施設でも速やかにレスキュードーズを服用することも可能であること、御家族のサポートとして、公的なサービスを入れたり、何度も話し合ったりすることで家族をも支えていけると関本先生は声を太くして言われていました。

関本先生の豊富な経験と、そのふくよかなドンと頼れそうな容姿から、患者さんや御家族、スタッフからも安心が得られる存在だと感じました。

わが協同病院でも開設される緩和ケア病棟と、関本先生の在宅ホスピスと、立つフィールドは違いますが、地域、組合員さんのよりどころとなる緩和のセンター病院となり、人生の最期を安心して過ごしていただけるように更なる頑張りが必要だと痛感した一日でした。

~その人らしくを支える~

基本ですが、実は生半可なことではありません。それでも敢えてそこに携わる決心をしました。私自身その立場であれば、私の大事なものをわかってもらいたいですから。わがままでも自分勝手でもなく・・・

 

先週からR病院での研修を開始しました。

これまで教科書を読んで勉強したり、日常の診療のなかでの経験だけだったのですが、実際に緩和ケア病棟での医療・看護を目の当たりにして、まったくこれまでとは異なる世界に圧倒されました。

それまでは何気なく読み過ごしていた「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、QOLを改善するアプローチである」というWHOの定義をじっくりとかみしめているところです。

「目標は『今日も生きていて良かった』と思える生活を送ることである」という言葉に始まる指導者のA先生の哲学の一端にも触れることができています。

「体全体をみなさい。そうすることで、患者さんにできることが必ず見つかるはず」と最初に言われ、刺激を受けました。

今後の約2か月の間にどこまで獲得できるかが私の大きな課題です。

このブログでも少しずつ書いていきたいと思います。

毎日知的刺激を受けながら……

“uproad”

“uproad”です。

いたやどクリニックの木村院長(小児科)の『カンガルーの小部屋』という素敵なブログがあります。

昨年の12月29日に私のことを載せていただいております。

http://itayado-clinic.main.jp/weblog/page/2

神戸協同病院緩和ケア病棟の開設準備のため、それまでお手伝いをしていた外来を2014年末をもって終了とさせていただきました。

患者さん、職員の皆さん、ご迷惑をおかけします。ほんとにごめんなさい。

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終了にあたって職員の皆さんにお話をさせていただく機会がありました。

前半は緩和ケア病棟の準備状況、後半はいたやどクリニックへの私の思いを話させていただきました。

阪神淡路大震災を経験しました。火の手が迫る中、入院患者さんと避難してこられた地域の方々、職員とともに坂の上にある小学校に暗くなる前に避難しました。幸いにも建物は無事でした。

看護師さんたち、同僚の医師たちと相談して、入院患者さんのカルテの全面開示を行いました。

デイケアとショートステイの開設も経験しました。

嚥下障害をめぐって歯科との連携にも取り組みました。

たくさんの思い出があります。

いたやどクリニックが今後もその特徴を生かして発展されることを期待します。

有難うございました。

 

あけましておめでとうございます。 “uproad”です。

いよいよ緩和ケア病棟の建設(改築)が始まります。

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この病棟が生まれ変わることになるのです!

そして、

私も研修にでます。

2月になると看護師さんたちとの勉強会を始めます。

入退院基準を始めとした様々な基準やシステムづくり、相談/専門外来、在宅医療との関係づくり、薬剤や各種医療器具の選定など、本格的な準備に入っていくことになります。

いよいよです。

みんな頑張りましょう!!

“uproad”です。

9月に緩和ケアのホームページを開設し、このブログを始めて4か月がたちました。

神戸協同病院では来年の開設に向けていよいよ本格的な病棟の改築に手を付けます。

振り返るとたくさんのことをみんなでやってきました。

順不同で述べます。

*医療生協の班会や地域での学習会

とくに看護師さんたちの活躍が目立ちました。

*医師や看護師を始めとした医療従事者の紹介運動では一定の成果をあげることができました。たくさんの方からのご紹介ありがとうございました。

*建設のための元手となる出資金集めにはたくさんの組合員や職員の協力があり、期待の大きさを実感しました。

*組合員と職員で構成した「緩和ケア病棟を実現させる会」と病院職員の「緩和ケアプロジェクト」:ともに推進の力となっています。

いくつかの病院見学も行いました。

*2回の市民講座にはたくさんの参加があり(合わせて500人以上!!の参加)、関心の高さを感じ、頑張らねばとの決意を新たにしました。

*看護師さんたちはいちはやく研修に出かけ、イメージが鮮明になったことでしょう

来年からは私も研修に出ます。

*病院では緩和ケアカンファレンスを3回行い、様々な職種が参加、とくに若手職員の参加や発言には勇気づけられました。

*いくつかの職種では独自の勉強会を持ちました。

リハビリテーション科では全員参加でグループ討議が行われました。

薬局では私も参加して1冊の本をテキストにして月2回のペースで学習会をもち、理解を深め、今後採用していく薬剤についての検討を始めています。この学習会には院内だけでなく調剤薬局からの参加もありました。来年1月、「鎮静」の学習で最後を締めくくり、新年会を持つ予定です。

ソーシャルワーカーや栄養士さんたちも他の病院からの情報を得ながら、自分たちの役割を検討しています。

2月からは看護師さんたちとの勉強会を始めます。

*以前から続けられていたI先生を中心とした勉強会も不定期ながら食事会と合わせて継続されました。

*病院外での勉強会やカンファレンスの案内があれば、できる限り参加して、進んだところの成果に学ぼうと努力をしています。

*私たちの緩和ケア病棟の「3つのコンセプト」「入退院基準」を提案しました。

現在も案として意見を求めています。

 

その他まだまだ書ききれないことがたくさんあります。

「みんなよくここまで頑張ったな!」というのが私の率直な感想です。

 

来年は一層力を入れながら満足のいくものを作っていきたいと決意をしています。

 

ブログも頑張って継続します!!!

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