4月16日(木)の夜、関本クリニック院長の関本雅子先生をお招きして学習会を開催しました。

テーマは『在宅緩和ケアにおける薬の使い方』です。

参加は医師、看護師などの病院職員を始め、歯科や介護事業所からも来られ、89名(!!)というこれまでの私の経験では最高の数になりました。

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感想文からは、「豊富な実践に基づいたお話に感動しました」「薬の使い方がよく理解できました」「大切な言葉をいただきました」「そのひとらしさに寄り添う ことの意味を実感しました」など多くの感動を呼んだことがうかがえます。

職員食堂いっぱいの参加で、熱気のため暑く感じるほどでした。

その熱気を受けて、今後6月にせまった緩和ケア病棟の開設にむけ、責任がますます大きくなってきたことを自覚しています。

現在も一般病棟でがんの終末期の患者さんのケアを行っておりますが、難しさとともに学習会で学んだこともたくさん生かせるなあと感じています。

関本先生

お忙しいなか、本当にありがとうございました。

次回は「せん妄」のお話を精神科/心療内科の先生にお願いすることになっています(4/30)です。

“uproad”

4月1日のお昼に新入職員の入職式がありました。

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今年は26人の新人さん(一部ほかの職場の経験者さんですが)が私たちの仲間となりました。

昨日(4/7)で全体のオリエンテーションが終了し、今日からはそれぞれの職種ごとのオリエンテーションとなります。

入職式で私は、「壁にぶつかることがあっても決して一人では悩まないでください」

「患者さんや利用者さんの病気や障がいだけにとらわれず、生活全体を見ることを望みます」とエールを送りました。

早く職場に慣れて頼もしい同僚として活躍されることを期待します。

 

“uproad”

2月、3月、4月と連続して行った看護師さんたちとの学習会も一旦終了となりました。

内容は…

緩和ケアの考え方

疼痛の管理について

消化器症状と呼吸器症状のケア

鎮静に関すること

などです。

私も学習しながらの勉強会でしたが、少し難しかった面もあったかなと反省しています。

しかし、看護師さんの思いもいろいろと聴けました。

 

これからは看護師さんたちが自主的に独自の勉強を進めていかれることになります。

頑張ってください!

 

そして、そして、

なんと外部からの著名な先生をお招きしての全職員・全職種対象の学習会を行います。3回のシリーズです。

  • 在宅での緩和ケアと薬の使い方
  • せん妄について
  • 緩和ケアにたずさわる医療者の姿勢

です。

 

大いに期待しています。

 

“uproad”

4月です。

私たちのところにも新入職員がたくさん就職されました。

昨日からオリエンテーションですが、医師を始めとしたたくさんの職種がいる中で、さすが若い人たちはお互いに仲良くなるのが早いです。

夜には歓迎兼交流会があり、私もNsとの学習会を終えて駆けつけました(ほとんど終わりかけでしたが…)。

みんな元気で、これから一緒に働いていく気概がいっぱいです。

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さて、4月1日から緩和ケア病棟への入院相談受付(電話)を開始しました。

全体の流れや入院基準など必要な資料はホームページに掲載しております。

http://kobekyodo-hp.jp/kanwacare/hospitalization.html

 

さっそく待ちかねたように相談の電話があったようです。

外来は4月13日から週2回で始める予定です。

 

気持ちが引き締まります!

“uproad”

彼女はある大病院で抗がん剤治療を受けていました。

あるとき主治医から「薬の副作用がつよく、効果も見られないので、治療はこれ以上は無理です」と言われました。

しかし納得ができず、まだ治療をあきらめるわけにはいきません。

 

私は相談をうけ、セカンドオピニオン外来受診をお勧めしました。

その後彼女は主治医から別の病院を紹介され、そこで数か月治療を継続することになりました。

病気は薬の効果以上に進行し、そこでも「これ以上の治療は難しい。あとは緩和ケアです」と告げられました。

 

再度相談です。

患者さん:これまでの治療は無駄だったということなのでしょうか?

私:今まで頑張れたということは治療の成果だったと思いますよ。決して努力は無駄だったとは思いません。

 

いずれは入院が必要だろうと予測していたところ、ある日訪問看護師さんから「痛みと食欲低下が続き、入院を望まれています。先生にはなかなか言い出せなかったようです」と報告をうけました。

「なんでも話してもらえていると思っていたけど、やはり遠慮があったのかなあ。入院してもらいましょう」

 

入院後薬の調整を行うとともに、話をじっくりと聴くことができました。

「大きな病院で2度も『治療法がない』と言われショックでした」

「痛みが続き、不安で食事ものどを通らなかったのです」

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入院され安心したのか痛みも和らぎ、食欲も出てきました。

桜が咲けば花見に行きたいねという希望も出されています。

 

医療者の話す言葉一つひとつの大切さを痛感しました。