2022年を無事に迎えることになりました
年末に緩和ケア病棟のブログの第7集を出しました
ここまで挫けずにやってこれたものだと我ながら感心しています
今までは病棟での出来事にまつわるお話が多かったのですが
本を読む機会が増え、同時に考えることが多くなりました
その結果今までよりも力のこもった内容になりました
また看護師さんたちの文章が増えました
感謝しています
制作にたずさわっていただいた印刷会社の3人の方々にも登場してもらいました
それを「第7集の発行によせて」として巻末に掲載しました
その言葉の数々に感激しています。
あらためてここに再掲します
「緩和ケア病棟 スタッフBlog」のタイトルと患者さんの様子が詳細に綴られている文章から、医師が書かれているブログとは思わずに読み始め、まず自分の中に医師と患者さんとの距離感に対する先入観があったことに気が付きました。スタッフ皆様の日々の悩み、患者さんや家族の方とのリアルな交流の中身を読み進める中で、患者さんに徹底的に寄り添おうとする現場の様子に驚くとともに、温かい気持ちが湧いてきました。
コロナ禍で、面会制限など緩和ケアで重視されていることができなくなり、困難に直面されました。その中でも、「今何ができるか」を考え試行錯誤しながら奮闘されている様子が伝わってきます。同時に、コロナ禍は日本のぜい弱な医療体制も露わにしました。コロナ禍が落ち着き、以前のケアができるようになることを願うことはもちろん、災害時にも医療を支えられる社会への転換の必要を感じました。(I様)
このブログ集を読むと、自然と涙がこぼれ、胸の奥がジーンと熱くなり、ページをめくる手がとまります。自分のことが家族にとって負担になっているのではないかと心を痛める患者さん、コロナ禍により自宅介護を選択したご家族の気持ち、患者さんの願いに寄り添う病棟スタッフの方々の奮闘、みなさんの想いがストレートに伝わってきます。
どのエピソードも印象的なのですが、中でも私は「ご遺族」の方とのかかわり方に感銘を受けました。患者さんが旅立たれたその後、ご遺族宛に手紙をお送りしたり、楽しいイベントを企画した「家族会」を開催したり、病棟スタッフの方々がご遺族の心のケアや健康状態の確認、生活の様子までも気にされているのです。大切な人を亡くしたご遺族にとって、病棟スタッフの方々のみなさんの温かい気持ちが本当に癒しになっていると感動しました。(H様)
原稿にそってイラストや画像をはさみながら、読みやすいようにページに収めていく組版作業をさせていただきました。
作業をしながら、本文も読ませていただくのですが、いつでも親身になって患者さんによりそい、出来る限りの望みを叶え、時には悔しい思いをされている。そんな内容に涙を流してしまい、手がとまってしまうことがありました。
元々はかたちのない物が本となって手元にあると、なんだか宝物感が増した気がしませんか? 私は出来上がった物を見ると、「いい物ができた!」と喜んでページをめくります。来年の作業も出来たらいいなと思っています。(S様)
このように受け取っていただけていることはとてもありがたいです
続けていくことへのエネルギーになります
もっと経験を重ねながら
さらにしっかりとしたブログとして積み重ねていきたいと思っています
次回へのご協力もよろしくお願いいたします。