2020年の秋から冬にかけて
「神戸協同病院緩和ケア病棟の7つの指針―2020(案)」をスタッフに提案しました
これは6年を迎えた当病棟にとって
これまで経験を積み重ねてきたことを整理し
日常の目安として意識してもらい
今後受け継いでもらう人たちに残すものとして
思いを整理したものです
まだ(案)であり
2020年時点での提案ということで
上記のような表現としました
神戸協同病院緩和ケア病棟の7つの指針―2020(案)
Ⅰ.おもてなしの心
最初の出会いを大切にしています
これまで闘病してこられたことを労う気持ちで受付まで私たちがお迎えにいきます
入院中は、ボランティアの温かな対応、食事の工夫、季節が感じられる行事などがお待ちしています
看護師の受け持ち制(プライマリーナース制)をとり、きめ細やかな対応を行っています
Ⅱ.しっかりとお話を聴きます
一番の困りごとはなんでしょうか?
趣味は? しておきたいことは? 会いたい人は?
そして今までのお仕事やご家族のことなどをお尋ねし、より深い理解に努めます
Ⅲ.丁寧な診察、必要な検査、そして治療方針を合意のうえで
苦痛のある検査や処置はできる限り避ける努力を行います
治療法やケアの方針は説明のうえ納得のもとで選択されます
Ⅳ.面談が命です
初対面での「緩和面談」、入院時の面談、病状変化時の面談、検査結果の説明、
お別れのときが近づいたときの面談 など一つひとつを大切にしています
Ⅴ.ご家族のケアも大事にしています
ご家族は第二の患者様と言われています
患者様ご本人だけでなく、ご家族様にも同じだけの心配りを行います
家族会にも取り組んでいます
Ⅵ.ケアは「いま」と「そのさき」を見据えて
今何を望まれているのか?
同時にこれから予測される変化を考えながらケアを行っています
退院を望まれたときには安心のできる在宅療養への移行を支援しています
Ⅶ.私たちは心と力を合わせ毎日のケアを提供しています
頻繁なカンファレンス(話し合い)で患者様・ご家族様の揺れ動く気持ちを受け止めら
れるよう意思統一を行っています
「できることはきっとあるはず」のこころで…
※さいしょに載せたイラストは
「アルメリア」という花で
花言葉は「おもてなし」だそうです
JALの職員がバッジとしてつけているとうかがったことがあります
これからも意見を聴きながら
完成させていきたいと考えています