以前から在宅医療の話(とりわけ看取りの話)をさせていただくときに紹介している詩があります。
谷川俊太郎さんの『あい』という短い詩です。
忘れないように以下に引用させていただきます。
「あい」
あい 口で言うのはかんたんだ
愛 文字で書くのもむずかしくない
あい 気持ちはだれでも知っている
愛 悲しいくらい好きになること
あい いつまでもそばにいたいこと
愛 いつまでも生きていてほしいと願う事
あい それは愛ということばじゃない
愛 それは気持ちだけでもない
あい はるかな過去を忘れないこと
愛 みえない未来を信じること
あい くりかえしくりかえし考えること
愛 いのちをかけて生きること
出典:谷川俊太郎 詩集 「みんなやわらかい」
とくに5行目と6行目は終末期の方をかかえたご家族や恋人の気持ちを考えるときに大切なこととして受けとめています。
“uproad”