回診のときのことです

Aさんとは社会のことを話すことがたくさんあります

 

この日もテレビをみながらいろいろとお話をしていました

 

戦争が終わり、Aさんが大陸から日本に家族といっしょに引き上げてきたときはわずか4歳だったそうです

そのときの厳しい生活のことなど今でもはっきりと身に染みて覚えておられます

「戦争なんて二度とするもんじゃない!」と話されていました

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ロシア軍がウクライナに侵攻(侵略と言わせてもらいます)を開始したニュースが流れていました

「小さな子どもが被害に合っているのを見てやるせなくなりました」

「どんな理由があっても戦争はよくないです」

ときっぱりと言われました

 

 

新聞やテレビなどで勉強しました

今回のロシアの行動は

“主権尊重”“領土保全”“武力行使禁止”などを義務付けた国連憲章に違反しています

どんな理由でも戦争行為は許されるものではないということは、何度も大変な経験を重ねてきた人類共通の思いでしょう

 

子どもや青年、お年寄り

女性や男性

みんなの命が脅かされています

 

 

 

緩和ケア病棟で働いて7年間

多くの方の生きざまと同時に

最期の迎え方を見てきました

 

一人ひとりの命は

とても大切なものであり尊重するべきものであることを

それまでの医療現場で働いてきたとき以上に

感じています

 

しかし

戦争状態のなかでは

まったく正反対のことが行われています

 

みんなの価値観が根底から覆され

人としての尊厳が踏みにじられてしまっています

 

 

緩和ケアを担当するものとして

また医療従事者として

なによりも人として

戦争や侵略行為には

心から反対の意思表示をします

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それぞれの立場から

声をあげることが求められています

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