私たちが準備を進めている緩和ケア病棟では、ほとんどの施設がそうであるようにがんの患者さんが対象です。

がん検診の是非に関しては様々な議論が行われていますが、実際にがんと診断された患者さんやご家族と話をしていると、進行した状態で発見されるよりも早期に診断されたほうがはるかにメリットが多いと感じています。

ある検査や治療法についてEBMに基づき予後に優位差がないと言われていても、一人ひとりの患者さんのこれからの人生を考えるとEBMから判断された方針を提示することに説得力をもたせることはなかなか困難です。

そういう理由で私たちは医療生協の組合員さんたちに積極的に健診を受けていただく運動をすすめています。そのために健診料金をできるかぎり抑えたり、何人か集まれば送迎を行ったりと様々な工夫をしています。

しかし、みずからすすんで健診を受けようという意識の高い人は多くありません。「胃カメラは苦しいと聞いている」「症状もないのにわざわざ病院にいく時間がとれない」など理由はいくらでもあります。

たしかに病院は一種の「ブラックボックス」です。そこでは何が行われているのかわからない、意味不明の言葉を医師や看護師が使っている、検査は痛いのじゃないかなどなど。

そこで私たちは健診ってどんなもの? どのような検査が行われているの? 医師の診察って? などの疑問に答えようとDVDの作成に取りかかりました。

もうすぐ完成の予定です。撮影も登場人物も病院の若手職員(大半は20歳代)中心です。彼・彼女たち感性に驚いています。

出来上がれば病院のホームページにもアップする予定です。

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