最近入院してこられた患者さんの話です
まず地元の新聞の切り抜きから…
『Mさんが約20年かけて製作した小型地車の入魂式が、Mさんの自宅前であった。地元の人や地車ファンら約60人が精巧に作られた地車にため息をついた』
何冊ものアルバムに整理された写真を見せていただきました
それが次の写真(一部)です
“地車”、この漢字は“だんじり”と読みます
少し調べてみました
「地車(だんじり)とは、神社の祭礼に曳き出される、笛・太鼓・鉦などの囃子方を乗せた「曳き物・練り物」のひとつです。特に大阪を中心とした近畿一円で見られる「山車(だし)」のひとつをだんじりといいます」
とありました
江戸時代からあったようです
Mさんは大工さんです
震災前から準備をはじめ、工業高校の生徒さんたちといっしょに20年かけて手作りで仕上げられました
とてもりっぱです
Mさんは「身の回りのことは一通り整理をして入院しました」と言われます
しかしおなかは腹水で大きく張っていました
腹水がいくらか抜けると食事もとれ、「楽になった」と笑顔が復活します
その合間に地車の話など、いちど話し出すと話題が尽きません
この状態が少しでも長く続けばいいですね