ある人から勧められた絵本があります

343-01

やまのうえの1だいのでんわ

けれどこのでんわはつながっていません

原本に若干脚色して引用します(ほんとは全文を載せないといけないのですが、お許し下さい)

 

 

たぬきのぼうや

おにいちゃんに話しかけます

「ぼく、いいこにするからさ! ねっ! はやくかえってきて!」

 

 

うさぎのおかあさん

「ぼうや げんきにしてる?

いいこにしてる?

いつものようにこもりうたをうたうね!」

 

 

ねこさん

「かみさま、おしえてください

いきるということ、

しぬということは……

どういうことですか?」

 

 

そしてきつねのおとうさんです

「もしもし、おれ、どうしたらいいんだ!

おまえがいないとなんにもできないんだよー

 

おれとこどもたちをのこしていっちゃうなんて……

ひどいよー

 

ごめん!こんなことをいうつもりじゃなかったんだ

ほんとうはありがとうをいいにきたんだ

いままでほんとうにありがとう!」

 

 

 

後書きからの引用です

 

――岩手県大槌町の佐々木格さんが、自宅の庭に「風の電話ボックス」をおきました

「会えなくなった人へ伝えたい……」

ひとりきりになって

電話をかけるように相手に想いをつたえる空間で

実際の電話線はつながっていません

 

「あまりにも突然、多くの命が奪われた。せめてひとこと、最後に話がしたかった人がたくさんいるはず。そして今回の震災だけでなく、会えなくなった人に 伝えたい想いを持っている人は多いと思います。どなたでもいらしてください」

 

多くの方をお見送りし

ご家族の悲しみに接し

この絵本に出合って

たくさんの想いがよみがえってきました

 

チャンスがあればいちどうかがいたいです

343-02

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