持続的な鎮静を選択するかどうかの決断をせまられていました

患者さんは呼吸困難がつよく

モルヒネの増量でも苦痛が和らぐことなく、夜も眠れない状態です

「早く眠らせてほしい、こんな苦しみはもうたくさん…」

とつよく訴えつづけていました

ご家族となんども話し合いをもち

それでも「何が正しいんだろう」と

迷われていました

 

 

私たちが学んできた学校では

正解はいつもひとつでした

なかでも好きだった数学の答えにたどりつく道程はいくつかあったけれど

真実(正解)はいつもひとつでした

…まるで名探偵コナンのセリフのようです

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https://conan-kagaku.jp/

 

でも医療だけでなく

日常の生活で出会う難問への解答は

ひとつではないことがたくさんあります

 

 

☆「正しい方法を教えてください」

とご家族から言われることがあります

 

――私ならこうするでしょう

と答えることはそれほど困難ではありません

 

けれど

押し付けにならないこと

ご家族の負担にならないこと

と言われますがとても難しいことです

 

考えて、悩んで

それでも決断できないことは

いっぱいあります

 

――正しいか正しくないかじゃなく

あなたやあなたの大切な人にとってどうなのか

を考えましょう

 

と心の中で思いつつ…

 

――いっしょに考えてみましょうか

もし私の意見を望まれるならこのようなことを思っています

と、とても慎重にお答えします

 

 

☆もっと直截的に

「どちらを選べばいいんでしょうか?」と尋ねられることがあります

 

――どちらも正解、いや正解かどうかじゃなく、みんなで決めたことを大切にしましょう

と、これもまた不誠実かもしれない答え方をしてしまいます

 

 

☆「これでよかったのかな?」

 

――それでいいんですよ

ってお答えしたくなります

 

 

☆スタッフの間でのカンファレンスで、議論となることがあります

治療をめぐっての話し合いだけでなく、患者さんやご家族の思いをどう受け止めるか、それぞれのスタッフの気持ちをどう評価するかなど微妙なことが課題となります

その際に大小様々なジレンマに悩まされます

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過去には次のようなツールを使って話し合いをもったことがありました

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https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03059_02

 

以前から知られていましたので

ご存じの方はたくさんいるでしょう

臨床倫理の4分割法です

 

みんなで頭を寄せ合い最善の方策を考えます

 

 

☆私たちスタッフ間だけではなく

患者さんとご家族、ご家族の間でのジレンマ

色々とあります

 

あらためて大いに活用できればなあと思います

 

(中途半端な締めくくり方ですみません)

 

 

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