いつごろ出会ったのかは忘れました。
とても素敵な絵本です。
阪神淡路大震災でふたごのお子さんのうちのひとりを失くされたお母さんと東日本大震災の津波で長男が今も行方不明のお母さんが出逢い、絵本ができました。
読みながら何度涙を流したことでしょう。
阪神淡路大震災で多くの方の死亡を確認し、被災された方々の医療にたずさわり、在宅で療養中の患者さんの安否確認をしました。
そのときの全国からの支援に応えるためにも2011年仙台に応援に行き、津波に合われた方からつらいお話を聞きました。
そのことを思い出しながら何度もなんども読み返しました。
―守ってあげられなくてごめんね。
助けてあげられなくてごめんね。
一人ぼっちで行かせてごめんね。
ママが、生きていてごめんね。
そして、今でもそばに行ってあげられなくてごめんね。
―大切な子どもを失ったママたちとの出会い。
「しょうくんのママ」として存在できたみんなとの時間。
泣いて悲しむことだけが、
しょうくんを想う方法ではないと教えてくれた友達。
そして、今を一緒に楽しんでくれる友達。
元気になっていく自分を責めた時期もあったけれど、
今なら、元気になった自分を素直に受け入れることができるよ。
みんながいてくれたから、
心から笑うことができる私に戻ることができた。
“優しいあかりにつつまれて”(たかい ちづ たけざわ さおり)より
…悲しみの深さ
…一瞬の幸せ
…成長をつづける日々
ぜひ多くの人に読んでいただきたいと思います。