10月の末になつやすみをもらいました

同僚の先生たちに患者さんをお願いし、患者さんやご家族さんにはすみませんとお詫びをして…

 

目的はホスピスめぐりと温泉につかること

聞く人によれば贅沢な旅と思われるようです

 

午前4時半起床

新幹線に乗りました

行先は、東京

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降り立った駅がこちらです

緑の多いまちです

 

これは玄関の写真です

「ケアタウン小平クリニック」

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ある日思い立ち、突然の電話をしました

――見学をお願いしたいのですが…

折り返しの電話をいただきました

そのお相手が緩和ケアの分野のみでなく世の中でも有名な山崎章郎先生でした

――いいですよ

午後から来られれば一緒に訪問診療にいきましょう!

 

とてもありがたいことです

まったくの初対面でしたが、気軽に引き受けていただきました

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ここが入り口

 

さっそく訪問に同行させていただきました

 

驚いたことがあります

○訪問診療の依頼を受けての面談にかなりの時間をかけられていること

○訪問は医師一人で行っていること(常勤の医師は3人です)

○訪問前に医師自らが患者さん宅に電話をかけていること

○初回の訪問は3人の医師が揃って行かれること

など

患者さん一人あたりにかける時間は、車の移動も含めて1時間たっぷりととられています

 

この日は3件の訪問でした

「ちょうど続けてお亡くなりになったので減っています」とのこと

 

訪問先ではじっくりと患者さんやご家族のお話を伺います

お一人は神戸の出身の方、それも私たちの病院の近くにかつてお住まいでした

関西弁で色々とお話を聞かせていただきました

 

 

だいたい月に7~8人の看取りをされています

私たちが行なっている訪問診療の10倍以上です!

 

 

夕方にクリニックにもどってから3人の医師でその日の情報共有の話し合いをされます

たくさんの刺激的なお話をうかがうことができました

 

――在宅では医療用麻薬の持続皮下注射はどうされていますか?

「これまでほとんど持続皮下注射はしていません」

「できないというわけではなく、必要がなかったのです」

――じっさいにはどうされているのですか?

「貼付剤と座薬(オピオイド、安定剤)があれば十分でした」

「意外と患者さんは最期までお薬を飲めるものです」

――鎮静に関しても訊ねました

「在宅では鎮静の場面は多くないですね」

「ご家族がいることで落ち着かれるということもあるのでしょう」

――若い医師への注文も聞きました

「ホスピスで経験を積まれて開業、在宅医療に臨まれる先生方には『病院での緩和医療をそのまま在宅ケアに持ち込むこと』はつつしんでもらえればと思っています」とやんわりと話されました

病院と在宅、それぞれの役割の違いも大きいのでしょう

 

山崎先生のご案内で施設も見せていただきました

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右手は入口です

中庭の向こう側は「アパート」ですとのこと

サービス付き高齢者住宅ですか?との質問には「いえ、アパートです」

「いっぷく荘」というワンルームの住宅です

 

全体のオーナーさんがいて、そこにクリニックや訪問看護ステーション、デイサービスセンター、ケアマネジメントセンターなどが賃貸ではいっているとのこと

 

「これが私たちの考える地域包括ケアなんです」と話されました

とても刺激的な取り組みです!

 

 

“ケアタウン小平だより”の一節をご紹介します

ホスピスケア…

―――「尊厳と自律ある生=自分らしく生きたい」を求めた人々の話を真摯に聴き、その求めの中で実践と活発な変化を続けてきたケア

―――在宅ホスピスケアを通じた地域づくり(の実践)

地域にホスピスケアをとどけよう

 

 

その中で山崎先生はつぎのように述べられています

―――ケアタウン小平にとって、制度は全てあとからついてきたことになりま

世の中の課題を解決していく制度は、現場の実践から産まれるのだ、ということを実感するばかりです

 

ケアタウン小平クリニック=「在宅緩和ケア充実診療所」は私たちの道しるべとなってくれているのだと感じました

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http://caretownkodaira.net/clinic/index.html より

 

 

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