大学入学後すぐに学生寮に入りました
そこでは2学年上の先輩と同室でした
彼は学部こそちがえ、とてもいい人で尊敬できる先輩でした
おおくの影響を受けたものです
たとえば…
先輩は『ドストエフスキー』が大好きで、私も貯金をして全集を買いました
夏休みには冷房もつけずに読みふけったものです
彼は音楽の趣味があり、とくにビートルズの大ファンでした
毎晩のように歌を聴かされ
いつしか私もファンのようになってしまいました
彼は「メロディーもいいけど、歌詞が大好きなんだ」と言いながら、得意の英語力を生かして日本語訳をしてくれました
なかでも「Yesterday」を毎日歌っていました
そのとき「これは別れた恋人を想う歌だって言われてるけど、ほんとはポール・マッカートニーが子供のころに癌で亡くなったお母さんへの想いを歌ったものなんだよ」と教えてくれました
最近ふとそのときのことを思い出しました
また私の母が私が勤める病院で最期を迎えたときにも自然とそのときの情景が浮かんできたことも思い出しています
―その一部です
Why she had to go
I don’t know she wouldn’t say
I say something wrong
Now I long for yesterday
邦訳はネットで調べました
“なぜおかあさんは旅立たなければならなかったの
わからない 黙っているだけ
ぼくは悲しませることを言ってしまったの
今は焦れるだけ 昨日に戻れたらと”
今、患者さんとご家族(あるいはご遺族)のつながりについて勉強をしているところです