緩和ケア病棟が始まって約6週間がたちました。
この間たくさんのことがあり、ブログにアップする暇(?)がないまま、時間だけが過ぎていきました。
決して短い時間ではありません。どちらかといえば1日1日がとても長く感じられています。
朝8:30 看護師さんたちの申し送りに参加
気づけなかったことの多さに驚いています。
午後1:30からは新入院や気になる患者さんのカンファレンス
看護師さんをはじめ薬剤師さんや臨床心理士さんと一緒にディスカッションです
ときにはゲストとして以前の担当医や研修医の先生の参加があり、MSWさんや栄養士さん、リハビリスタッフ、臨床工学士さんなどにもそのときの患者さんの抱える課題にあった人に来ていただいています。
ショートレクチャーを行ったりしながらみんなで共有をはかるべく努力を重ねています。
開設直前にNsたちが全員そろい、簡単な勉強会をしました。
そのときに私が読んだ本からの引用をしています。
“回診は小まめに、説明も小まめに、忙しさは大敵と知り、知りつつ忙しさをこなすこと。患者さん・家族が「見守られている」と思ってもらえるよう努めること”
これは私が尊敬するホスピスの先輩医師である徳永進先生のコトバです。
勝手に引用させていただきました。
毎日がこのことを意識しながらの実践です。
ずっと昔、研修医時代のこと、回診は毎日(休日も)行うことを自分の義務と考えていました。
形式も大事なのかもしれませんが、緩和ケア病棟で仕事をすることで、回数が問題じゃないことがよくわかりました。
患者さんが必要としています
ご家族が求めています
私たちスタッフはいつでもそばにいること…
たった数分の時間…
それがとても貴重なのです
――「時間を注射する」というコトバを聞いたことがあります
未熟な病棟ですが、いちばんに心がけたいことです!