私たちが所属する「医療福祉生協連」には、“昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる”という健康観があります
そしてそのもとに「いのちの章典」をもうけています
(http://www.hew.coop/about/shouten_zenbun)
日常的に病棟で勤務していると自分自身の視野が狭くなっているんじゃないかという気持ちにとらわれることがあります
当然目の前の患者さんやご家族に寄り添い、苦痛を取り除くお手伝いをすることが第一義的な課題なのですが、ともすれば自分は今どの位置に立っているんだろうと足元が不安になることもあります
そのときに上記の「健康観」を思い出すのです
緩和ケアの対象の方々はしだいに病状が進み、病棟で最期を迎えられる場合が多いです
そんなとき、「より一層意欲的に生きられる」ってどういうことだろう?
「自分を変え……楽しく明るく積極的に生きる」とはなんだろう?
と立ち止まってしまいます
緩和ケアの現場は私たちの「健康観」とは異なる世界ではないだろうと感じてはいるのですが……
今はまだ自分の納得のいく解答が得られていませんが、今後の実践と思索の中で折り合いがつけれればいいなあと思っています