緩和ケア病棟が満床のときに急性期病棟に入院をお願いすることがあります
そのとき看護師さんが戸惑われることがあり、きちんと緩和ケアに関する学習会をもとうということになりました
現場の要望や意見を聞きながら、まずは「癌性疼痛とその評価」「鎮痛薬―とくにオピオイドに関して」「オピオイド使用時の注意点と患者・家族への指導」などをテーマに第一回目を開催しました
参加者は30人弱です
講師はY先生とO認定看護師さん
それぞれ30分ずつの講義、残り30分を質疑に当てました
参考にそれぞれの講師の内容(話のポイント)を掲載します
<医師>
・痛みの病態生理
・鎮痛の目標、薬の使用原則
・非オピオイド鎮痛薬
・オピオイド
・オピオイドスイッチング
・使用の具体例
<看護師>
・痛みのアセスメント、看護師の役割
・痛みの分類と性状、評価法
・オピオイド使用の注意点、副作用と対策、看護師の役割
超具体的な質問や意見が出され、お二人からの適切な答えに感心しました
さいごに持続皮下注射のポンプの使用上の注意にはみんなの関心が一気に高まったようです
参加された看護師さんも1年目の人から10年以上の方まで様々で、感想文を読ませてもらうとまずまずの評価だったと思います
「痛みの評価が学べた」
「患者・家族との関係を築くことが大切だと感じた」
「看護師は患者の代弁者であることを意識したい」
「癌性疼痛の評価に『自制内』という表現はできるだけ使わないことが大事」
「次回も別のテーマでの学習会に期待」
「看護記録の内容を深めてアセスメントしやすいようにしようと思った」
「困ったときはメールで相談します!」
などの感想が寄せられました。
今後も希望を聞きながら学習会を継続していきたいと考えています。