車で少し走ったところに小さな湖があると知り訪ねました

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“アイリスブリッジ”と書いてあります

湖の向こうに風車が見えます

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お花の世話をされている女性

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遊歩道には“どんぐり”や“栗”が

まだまだ気候は暑いのに、いつのまにか季節は変わろうとしているんですね

この日は予約していたホテルに宿泊

明日もそうですが、ちょっと贅沢をしました!

お部屋についている露天風呂です

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1日目

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2日目

ゆっくりとお風呂につかりながら

1年前には何をしていたんだろうと振り返り…

悪戦苦闘の毎日でした

今も変わりません

どこか成長したところがあるのでしょうか・・・?

 

 

ここからはしばらく夏休みのご報告です

ちょっとでも関心があればお付き合いください

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…早起きして出発、日本海へ

高速道路で乱暴な運転手に出会い、急な割り込みにぶつかりそうになり冷や汗

到着したのはお昼前、平日ということもあり人はまばらです

ここはどこでしょうか?

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イカ焼きの匂いに追い立てられながらたどり着いた先は……

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東尋坊でした

閑散としたなかにも若い人たちはそれなりにいました

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みんな黙々と同じ方向を向いてなにやら行っています

ポケモンGOでした!

そういえば少し前のニュースで自殺の多い場所と言われている東尋坊にポケモンを求めて若者たちがやってきていると言っていました

いまや「聖地」や「楽園」とも

そのおかげで自殺者は減ったとか

そんなことを考えていると思いだすことがあります

 

高齢の女性患者さんの入院相談を受けていたときのこと

ご家族は病名の告知について意見がまとまっていませんでした

「これから病気は進んできます。ご本人のことを考えると今の時期にきちんとお話できればいいのですが」と提案させていただいても「きっと受け止めきれないと思います。日中一人になるので最悪の場合には自殺をしないかと心配で…」とおっしゃられたご家族

告知に積極的なご家族もいてみんなの気持ちはひとつになりませんでした

 

そうこするうちに病状は徐々に進行

痛みも増えてきました

いずれは医療用麻薬の使用も、という時期に

「やっと意見がまとまりました。病気のことを告げてください」と依頼を受け、ご家族同席のもと患者さんに最初から説明をさせていただきました

患者さんは「わたしもそうじゃないかと思っていましたよ」とご家族からすると意外とあっさりとした返事

でも心の中はきっとつらかっただろうと思います

感心したのはそれからです

これまで以上に病気をしっかりと受け止める努力をされていることがはっきりとわかります

しだいに体の自由が利かなくなってきても体の状態に合わせてしたいこと、行きたいところにでかけることを一つひとつ実行されています

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気が付くと足元の岩に座って日本海をながめながら物思いにふけっていました

仕事を忘れることが目的だったのに私の性格はなかなかかわりませんね

…ところで私たちの病院の食堂にもポケモンは出没するそうです

 

 

8/27 緩和ケア病棟で初めての夏祭りを開催しました。

患者さんやご家族さん、ボランティアさんなどたくさんの方の参加がありました。

看護師は浴衣を着てお祭り気分を盛り上げます。

 

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まず、ボランティアさんによるオカリナの演奏です。やわらかい音色が響きました。ほかには、インドネシアの楽器や鈴、カスタネット、太鼓などで曲に合わせてみんなで演奏したり、「神戸まつり」や「夏の思い出」を合唱したり。最後はみんなで手をつなぎ、「ふるさと」を歌いました。

 

つぎは、緩和ケア病棟で恒例のM先生のマジックショーです。みなさんに、プログラムをわたしたときから「先生が手品するの?」と興味津々。

今回は、スリルのあるマジックでした。先生の首に包帯を巻き、左右から看護師が思いっきりひっぱります。先生の首がしまらないか、ハラハラドキドキ・・・結果は成功?先生はもちろん無事。ホッとしました。

ほかには、タオルの上に置いた500円玉が一瞬のうちに消えてしまい、先生のズボンのポケットに移動したマジックもありました。患者さんからお借りした500円玉がきちんと戻ってきて、一安心。

 

「夏祭り」といえば、スイカ割り、金魚すくいです。

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大きいスイカを、みんなで割ってもらい、おやつに食べていただきました。「おいしかった」とみなさん笑顔でした。

金魚は、磁石をつけた釣竿で、たらいに泳いでいる、いろんな色の大きな金魚を釣り上げてもらいます。大物狙いの患者さんもおられました。みなさんが、釣り上げることができました。

 

オカリナ演奏では、ご家族の方が感動し涙されたり、金魚すくいでは、思わず身を乗り出して釣り上げたり。いつもは、ベットで休まれている患者さんが、車椅子に乗って参加されたり。夏の思い出のひとつとなったのではないでしょうか。

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これからも、患者さん、ご家族さんが季節感を感じていただき、楽しい思い出になる時間をすごしていただけるように、ボランティアさんとともに活動していきたいと思います。

 

 

――夏祭りを企画・運営してもらった看護師さんからの報告でした

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土曜日の静かな午後

待望のひなちゃんが面会にきてくれました!!

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最初はうれしくて興奮状態でした

ベッドの上を走り回ります

とっても愛らしい子です

患者さんも普段はしんどそうにされていますが、この日ばかりは笑顔

ご家族も笑顔

見に来た看護師さんも笑顔

…です

みんなのとってもいい顔の写真が撮れました

看護師さんが部屋に飾ってくれました

 

病棟がオープンしてペットの面会は今回で“ふたりめ”

さらにつぎの患者さんからの希望も聞いています

 

とてもかわいい姿を見て、看護師さんは「病棟でも飼いましょう」

つい「うん」と言いそうになりましたが、待て待て、そこはやはり・・・

 

また現在「アニマルセラピー」も検討されています

さてこれからどうなることやら

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でもほんとにかわいいですね

 

 

入院患者さんがお亡くなりになる時間は様々です

ときには真夜中ということも少なくありません

予測されていることもあれば、急な連絡がはいることもあります

できるだけ最期の看取りはさせていただきたいと思い、体の許す限り病院に出向くようにしているのですが、どうしても起きることが難しい日もあり、そのようなときには申し訳ないのですが当直の先生にお願いをしています

幸いといっていいのかわかりませんが、自宅は病院から自転車で7~8分のところにありますので駆けつけることはそれほど苦ではありません

深夜の街中を自転車で走っているといろんなことに気づかされます

少し不謹慎な話になるかもしれませんが感じたことを書いてみました

春の夜

どこからともなく沈丁花の香りが漂ってきます

そして、桜が咲き始めたころの雰囲気はなんともいえません

満開のときや散っていくときよりも大好きです

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時には酔っぱらいのおじさんにも出会います

日中は猛暑日でも、真夜中は風が吹くと意外と涼しいものだということに気が付きました

でも暑さは苦手です

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病院の屋上から花火が見えるのもこの季節のいいところです

途中に公園があるのですが、夏休みとあって中学生たちが10人ほど集まっている所に出会いました

深夜に何をしているんだろう・・・?

 

秋の夜長

好みの作家のミステリを遅くまで読んでしまい、寝付いたところに電話

一番睡眠不足になりやすい季節です

でも夜に自転車を走らせるには一番です

ときには台風の日ということもあります

そんなときには思い切って自動車ででかけます

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真冬の夜はとてもつらいです

マフラーを巻いて、手袋をして、コートを着込んで

ペダルを漕ぐ足も重くなります

付き添われているご家族も大変だろうなと思いを馳せながら急ぎます

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卒業して研修医として就職したころ

受け持ちの患者さんが悪くなったとき

家に帰ると心配で何日も病院に泊まり込むことがありました

そのときの初心にかえりながら… と思うのですが、いつの間にか年齢を重ねていき、20歳代のときのようなことはできなくなりました

でも気持ちだけはそのときにもどりながら、今日の早朝も自転車を走らせました

けれどあまりに急ぎすぎたため、とうとうチェーンが外れてしまい、結局は自転車を押しながら病院に到着です

仕事の帰りに修理に行かなければ……