私たちは、生きているかぎり最期のときは必ず来ます。
がんにより最期を迎える人は3人に1人という時代に、緩和ケア病棟はがんの患者様がそのときまで精一杯自分らしく生きぬけるよう、医療スタッフやボランティアが寄り添い援助をするところです。
合わせてご家族様へのケアも行います。
神戸協同病院は60年にわたり切れ目のない医療・看護を追求してきました。
保健予防活動に始まり、急性期医療や慢性疾患医療、その後のリハビリテーションや在宅医療などです。
介護との連携にも力をいれています。
緩和ケアは医療・看護の継続性という面で欠かせない分野であり、緩和ケア病棟はそのセンターの役割を果たします。
医療生協は組合員と職員の協同が特徴の一つです。
組合員によるボランティア活動はもちろんのこと、医療専門職としての視点だけではない生活者としての目線による援助を行います。
必要な時にさりげなく手をさしのべたり、見守りをします。
最期は自宅でと望まれる患者様・ご家族様への生活支援を職員と組合員が実現に向けて努力します。
病棟のスペースには限りがありますが、多くの人の思いを取り入れるための最大限の努力を行います。
私たちの病院は長田という「下町」にあり、その立地面での特徴をもっと生かします。たくさんの人たちが生活し、働く場、様々な行事が休日のたびに行われ、ちょっと立ち寄ってみようと思うまち。
その中に緩和ケア病棟が存在します。
まちにはひとり静かに過ごせる空間もあります。
安心できる療養環境に加え、まち全体に溶け込みながら最善のケアが提供できる病棟を目指します。